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饗庭篁村 「木曾道中記」
...糢糊たる史上の人物はどの位心臓を窺はせるであらうか? 湖州はかう云ふ出発点から...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...糢糊(もこ)として動いてゐる...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...糢糊(もこ)として動いている...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...遠山糢糊(もこ)として水の果ても見えず...
寺田寅彦 「東上記」
...すでに曖昧糢糊(あいまいもこ)たるものであるから...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...この物語は一見非常に曖昧糢糊(あいまいもこ)としているところから...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...こういう曖昧糢糊とした点がお伽噺しというものの魅力なのだが...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...歸途雨歇み淡烟糢糊...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...薄暗い堂内の空気は糢糊(もこ)として画面を塗りつぶしています...
中里介山 「大菩薩峠」
...暮色糢糊(もこ)たるがために...
中里介山 「大菩薩峠」
...糢糊として僅かに辨ず可きの所...
長塚節 「草津行」
...糢糊(もこ)たる夢の大いなるうちに...
夏目漱石 「虞美人草」
...それらを取りかこんだ曖昧糢糊(あいまいもこ)とした背景から浮み上がって来るのである...
堀辰雄 「幼年時代」
...甲府盆地は朝靄の糢糊(もこ)として人生生活はまだ見えない...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...今日は光が煙つて海の向うは糢糊(ぼんやり)してゐた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...糢糊としての予測のつかない未来とが...
宮本百合子 「思い出すかずかず」
...糢糊(もこ)たる暁色(げうしよく)の中に藍鼠(あゐねずみ)色をした円錐形(けい)の小さい島の姿が美しかつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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