...その中に餡(あん)の代わりに馬糞(ばふん)を包み込み...
井上円了 「おばけの正体」
...お気のはやいことで」「一日に何十回と見るたびに胸糞(むなくそ)が悪くなるから...
海野十三 「すり替え怪画」
...或いはもうこれ以上折れないというほど小さく折り畳みて鼻糞大にしてしまうものあり...
海野十三 「発明小僧」
...私は脂色の糞を軽く指さきで掌面から弾き飛ばした...
薄田泣菫 「独楽園」
...4.百姓は獸糞を掃除する熊手に凭れて牛小屋のなかから外を見てゐた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...と糞度胸(くそどきょう)を据え...
太宰治 「女の決闘」
...ずゐぶん下手糞な鶯だ...
種田山頭火 「其中日記」
...……満腹と脱糞十月二日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...・風のなか野糞する草の青々・風がさわがしい木の芽草の芽おちつけない折嶺ほんに生れて来たばかりの眼をあけてさめざめ濡れてかたすみのシクラメン・風をあるいて来てふたたび逢へた水たまり花びらたまり霽れそうもない雨の四月廿二日雨――曇...
種田山頭火 「旅日記」
...(糞っ、食え)と、肚(はら)の中で叫ぶと――今まで、自分の部屋を出た時から、音を立てぬように、出来ぬ辛抱を、気長にしてきたのが、もう、耐えられなくなってきた...
直木三十五 「南国太平記」
...もっともいずれも下手糞(へたくそ)なんですが」「それが余裕(よゆう)のある証拠(しょうこ)じゃないでしょうか」「余裕って君...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ガラッ八の糞力に組み伏せられて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...汲取った糞尿は肥料として収入があるということであるが...
火野葦平 「糞尿譚」
...これを糞尿汲取賃に比較すると...
火野葦平 「糞尿譚」
...リヤカアの横にさしてあった長い糞尿柄杓(こえびしゃく)を抜くと...
火野葦平 「糞尿譚」
...しかしてまたその間各品格の差あるは免るべからざる事実ならずや(略)馬糞(ばふん)を詠み...
正岡子規 「人々に答ふ」
...そこは忽ち旺盛(おうせい)な日常生活の厨房(ちゅうぼう)や馬糞(ばふん)のぬかるみになった...
吉川英治 「新書太閤記」
...「この馬糞(まぐそ)め! おれを誘拐(かどわか)しだと?」「おう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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