...「糞(ふん)づまりでさ」と事も無げに云った...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...糞面白くもない...
太宰治 「お伽草紙」
...そうするとやはり往還すじに馬糞がダンスし...
谷譲次 「踊る地平線」
...体内には糞や尿や膿や血や膏(あぶら)が溜ってい...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...私としては糞づまりを垂れ流したやうな心持である(きたない表現だけれど)...
種田山頭火 「行乞記」
...下手糞に料理して食べたが...
種田山頭火 「其中日記」
...「糞(くそ)ッ!」十五 カンブロンヌフランスの読者は作者から尊敬されることを欲するであろうから...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...煤煙と馬糞とにまみれ...
中谷宇吉郎 「雪三題」
...人間のせつな糞(ぐそ)の凝結せる臭骸のみ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...歯糞のたまった、黄色い乱杭(らんぐい)歯を、猿のように、むきだして、「なんで、海に捨てやがった?」「あんただちを、泥棒にすまいと思うたとです」「泥棒に?……」「あたしの持っている物を、無理に、取りあげたら、強盗でしょ? だから、あたし、捨てたとです...
火野葦平 「花と龍」
...いったいロシア人に滅茶苦茶な疾駆の嫌いな者があるだろうか? 浮いた浮いたの放蕩が三度の飯よりも好きで、なんかといえば、『えい糞、どうにでもなれっ!』と不貞くされがちな露助の気性に、どうしてそれが好かれずにいるものか! 何かしら恍惚(うっとり)するような不思議な魅力がひそんでいるのに、どうしてそれを好かずにおられよう? 恰かも眼に見えぬ力の翼にでも乗せられたように、自分も走れば、森羅万象も走る――里程標が走れば、幌馬車の馭者台に乗った行きずりの商人も飛びすぎて行く...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それも心からのヤケ糞ぢやなくつて...
牧野信一 「妄想患者」
...大いにこれを馬糞...
牧野富太郎 「植物一日一題」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...病人がしきりに糞をまり度がつちやあ便所へ行きやせう...
水上瀧太郎 「山を想ふ」
...果して熊の糞(ふん)をキクッタは見付けました...
宮原晃一郎 「熊捕り競争」
...糞度胸(くそどきょう)がつくとなると...
吉川英治 「神州天馬侠」
...兎の糞(くそ)みてえなチビに...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??