...もう髪の黄ばみかけた尼提(にだい)はこう言う除糞人の一人である...
芥川龍之介 「尼提」
...折り詰めを開けば馬糞(ばふん)が詰めてある...
井上円了 「おばけの正体」
...それは最も下手糞な文芸作品だらう...
種田山頭火 「其中日記」
...馬糞がよろしいので...
直木三十五 「南国太平記」
...徒(いたづ)らに馬糞(まぐそ)を投(な)げて...
夏目漱石 「それから」
...糞(くそ)面白くもねエ」「銭形の親分は甲府へ行って留守ですよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...伊勢屋稲荷に犬の糞(くそ)と...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...パイプに一杯の糞(ふん)が凍りついてしまうのだった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...それが俺は胸糞が悪いんだ...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...何時とはなしにそれも覚え込んだのであろう自分の小舎以外では糞便をしなくなった...
細井和喜蔵 「モルモット」
...落葉や鷄(とり)の糞で汚れた小庭へ下りて久し振りで築山へも登つたが...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...臨終に男根縮んで糞門に入り...
南方熊楠 「十二支考」
...欧州には畜類が金の糞した話が多い...
南方熊楠 「十二支考」
...病人がしきりに糞をまり度がつちやあ便所へ行きやせう...
水上瀧太郎 「山を想ふ」
...神秘も糞もあるもんか...
夢野久作 「少女地獄」
...見破られたと思ったから吾輩はイキナリ焼糞(やけくそ)になってしまった...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...まるで黒大豆でも厚く敷いたような密度だから糞色(ふんしょく)も見えず肥(こえ)の匂いもしないのである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...残水(ざんすい)の小魚(しょうぎょ)食を貪(むさぼ)って時に渇(かわ)くを知らず糞中の穢虫(えちゅう)居(きょ)を争って外(そと)の清きを知らず達筆にかいてある西仏の手がみの中には...
吉川英治 「親鸞」
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