...精緻なるかを見よ」と鸚鵡がへしに叫ばずにはゐられなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...立論の精緻なことにおいて...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...ドリーシュの可なりに精緻なその生気説乃至目的論が...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...独特の精緻な風格を増してきて...
豊島与志雄 「十一谷義三郎を語る」
...レーダーの極度に精緻なものだとも言えるようでした...
豊島与志雄 「花子の陳述」
...石版刷りの精緻な図版まで克明に透き写したものが遺っている...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究後日譚」
...その後原子核の分野で極度に発展した複雑精緻な諸論文に比しては...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...これ等の精緻な天工の芸術品は...
中谷宇吉郎 「雪三題」
...壮大雄渾なるものも繊細精緻なるものも普通の美術上の価値において差異なきは初(はじめ)に述べたる如し...
正岡子規 「俳諧大要」
...繊細精緻なる句また学ばざるべからず...
正岡子規 「俳諧大要」
...繊細精緻なる句は一々に引例に及ばざるべしといへども...
正岡子規 「俳諧大要」
...ファーブルの昆虫記は卓抜精緻な観察で科学上多くの貢献をしているし...
宮本百合子 「科学の常識のため」
...而もまるで精緻な象牙細工のように...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...皮膚の荒い人に精神の精緻な人はない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ある人は技巧の精緻なものを美しいとし...
柳宗悦 「日本民藝館について」
...村々の同胞は、いなか者という名がふさわしくない程に、精緻なる情操と、機敏な感覚とを夙くからもって居た...
柳田國男 「夢と文芸」
...精緻な手を入れた換玉(かえだま)である事を...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...私の場合のような衝撃的かつ畏怖を催す精緻な記憶の喪失を描写していることに疑いがなかったからである...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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