...かつて安田靱彦は黄瀬川の陣に相会する頼朝義経の像を画いて三代美術の精粋をうたわれたが...
伊丹万作 「映画と民族性」
...文学者(ぶんがくしや)を以て大(だい)のンきなり大(だい)気楽(きらく)なり大(だい)阿呆(あはう)なりといふ事の当否(たうひ)は兎(と)も角(かく)も眼(め)ばかりパチクリさして心(こゝろ)は藻脱(もぬけ)の売(から)となれる木乃伊(ミイラ)文学者(ぶんがくしや)は豈(あ)に是れ人間(にんげん)の精粋(きつすゐ)にあらずや...
三文字屋金平 「為文学者経」
...その精粋が思いがけない能面のようなものに移り...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...倫敦(ロンドン)と巴里(パリー)と紐育(ニューヨーク)の精粋が...
谷譲次 「踊る地平線」
...倫敦(ロンドン)と巴里と紐育(ニューヨーク)の精粋が...
谷譲次 「踊る地平線」
...これも日本固有文化の精粋がアメリカの香のする近代文化に押しのけられて行く世相の一つであるとも言いたくなるくらいのものである...
寺田寅彦 「備忘録」
...芭蕉と蜀山人の吟咏を以て江戸文学の精粋なりとなせり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...技術上の当代の精粋を尽したものと見て差つかえないと思います...
中里介山 「山道」
...それは要約せる美の精粋であり...
野村胡堂 「楽聖物語」
...何だか斯う国民の精粋とでもいうような物が...
二葉亭四迷 「平凡」
...世界に誇る英国造船技術の精粋(クリーム)――排水量六万噸と言うから...
牧逸馬 「運命のSOS」
...彼は「漠然とした古代を再び精粋化し」...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...楕円形の会場の上を静かに横切る船姿の美しさは機械文化の精粋ここに極まれるが如きである...
横光利一 「欧洲紀行」
...之(これ)に加へて巴里(パリイ)のルウヴル及びリユクサンブルの二大博物館を観れば欧洲の絵画の古今に亘(わた)る精粋(せいすゐ)を概観し得たと云つて好いであらう...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...南独逸(ドイツ)の精粋(せいすゐ)であるミユンヘンは自然の景勝も人づきあひも自(おのづ)から仏蘭西(フランス)に似た所が多い様である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...彼等は仏蘭西(フランス)国民の精粋(せいすゐ)の位置を占めて居る者です...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...私は精粋(せいすゐ)と云ひます...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...平安朝建築の精粋を極め...
吉川英治 「随筆 新平家」
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