...いかにも精悍な感じの中年男で...
石川欣一 「比島投降記」
...アラビヤ馬のような精悍(せいかん)な青年探偵帆村荘六になったのである...
海野十三 「爆薬の花籠」
...三十年前(ぜん)とすこしも変らない精悍(せいかん)な容貌を持っていた...
田中貢太郎 「雨夜草紙」
...三十前後の微髭(うすひげ)の生えた精悍(せいかん)な眼つきをした男が坐っていた...
田中貢太郎 「雨夜続志」
...一層精悍(かいがい)しい様子をして立働いていた...
徳田秋声 「あらくれ」
...顔も気質も看板のごとく精悍(せいかん)にでき上がっている...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...なんとなく精悍(せいかん)な感じのする男です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...引緊つて精悍(せいかん)でなか/\の好い男です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...雌豹(めへう)の精悍な美しさは隱れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...亀吉の精悍(せいかん)さが眼立ちもしたが...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...昔このひとは遙かに精悍でありました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...精悍の気が漲るというのも「眉宇の間」ですもの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...石田は精悍(せいかん)な奴だと思った...
森鴎外 「鶏」
...色の黒い精悍(せいかん)そうな顔に...
山本周五郎 「雨あがる」
...精悍(せいかん)そうな顔だちで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...節くれ立ったその体からは精悍(せいかん)な湯気がのぼっていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...どうやらあの精悍(せいかん)な息子らしく...
吉川英治 「宮本武蔵」
...下品ではあるが精悍であった...
和辻哲郎 「夢」
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