...「陸軍はもう平壌(へいじょう)を陥(おと)したかもしれないね」と短小精悍(せいかん)とも言いつべき一少尉は頬杖(ほおづえ)つきたるまま一座を見回したり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...大八車の梶棒にしがみついた精悍(せいかん)なる小冠者とが...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんな社会によくある精悍(せいかん)な顔をした男で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恐ろしく精悍(せいかん)な感じのする中年男です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...妙に精悍らしいところがあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...精悍な顔だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...精悍(せいかん)な彼は...
原民喜 「壊滅の序曲」
...精悍な眼つきをした一人の男...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...馬のやうに精悍な脛も露はに...
牧野信一 「創作生活にて」
...精悍(せいかん)に照らしだしている...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...精悍(せいかん)そうな顔だちで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...それらは殆んど魅惑的なほど精悍(せいかん)さに溢(あふ)れ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...」笑いもせず見返る久慈の精悍な額へ青葉を透した瓦斯灯の光りが鋭く流れた...
横光利一 「旅愁」
...まず精悍なる雲霧が...
吉川英治 「江戸三国志」
...精悍(せいかん)な茶色と鉄漿色(おはぐろいろ)の軍鶏が...
吉川英治 「松のや露八」
...いや若い者にもめずらしいほど精悍(せいかん)である...
吉川英治 「宮本武蔵」
...一種の精悍さを見せていた――光線のせいか...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
...下品ではあるが精悍であった...
和辻哲郎 「夢」
便利!手書き漢字入力検索