...息の通う間は一行でも余計に書残したいというほど元気旺勃(おうぼつ)としていた精力家の易簀(えきさく)は希望に輝く青年の死を哀(かなし)むと同様な限りない恨事である...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...轟博士が精力家らしい大きい声でいったことである...
海野十三 「地球を狙う者」
...かれの如き精力家...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...精力家のスミスについて街路の方へまわってみると...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...勇猛に仕事をする精力家としてまた学界を圧迫する権威者として有名な人がある若いモダーンなお弟子(でし)に「映画なんか見ると頭が柔らかくなるからいかん」と言って訓戒したそうである...
寺田寅彦 「映画と生理」
...またある精力家努力家で聞えた医者で患者を診察しながら絶えず奥歯を噛み合わせる人がある...
寺田寅彦 「チューインガム」
...与右衛門さんは中々の精力家である...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼らは明敏で精力家で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...機智縱横の精力家といったところがあり...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...精力家よ...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...一毫の爺さんよりも、年が若かったせいか、精力家で、精練の作をどんどん出していた...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...こんなのが案外の精力家で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こんなのが案外の精力家で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もう一つの方面でもかなりな精力家らしく...
山本周五郎 「思い違い物語」
...絶倫な精力家であることや鉄のような意志の持主であることはすぐ感じるが...
吉川英治 「上杉謙信」
...精力家だつたでせう...
吉川英治 「折々の記」
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