...道理こそ都々逸に精しい人であると思った...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...彼も精しい事は知らなかった...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...」省三は舟のことは女が精しいから云ふ通りに乗らうと思つてそのまま乗り移つた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...主翁はまた山に精しい者を二人ばかりやって...
田中貢太郎 「立山の亡者宿」
...矢張寺坊にゐる山に精しい婆さんなどが採りに行つてそして賣りに來た...
田山花袋 「日光」
...堀氏のは最近のスペインの政治史の精しいものであった...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...あるいは学校の構造など大分精しいであろう...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...もっと精しい話してやろうか...
久生十蘭 「魔都」
...實はきのふあれから歸つて同宿の植物に精しい友人をつかまへて...
堀辰雄 「牧歌」
...而してアリストテレースが論理學を初めて作つたにしては中々精しいものである...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...精しい古語彙が眼前にないから確言は出来ぬが...
南方熊楠 「十二支考」
...いやに人相に精しいと来ている...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...植物にお精しいテオフラストさんも御遠慮なさいましょう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...精しい知も美に向ってはなお鈍いことを感じたことがあるか...
柳宗悦 「工藝の道」
...精しいところはなにも存じません...
山本周五郎 「新潮記」
...弁之助には精しいことはなにもわからなかったが...
山本周五郎 「日本婦道記」
...精しいことはべつとして緒口(いとぐち)だけでも……そう考えて来たのだが...
山本周五郎 「日本婦道記」
...露語に精しい加藤さんが碑に書かれた死者の名や簡単な履歴を読んで下さる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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