...私は一目してそれ等が、三百年昔のものではなく、精々三、四十年位にしかならぬことを知るに充分な位、日本の陶器に関する知識を持っていた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...精々(せい/″\)...
泉鏡太郎 「大阪まで」
...イヤモウ一生懸命に精々(せつせ)と進物を運び込む...
内田魯庵 「犬物語」
...時偶(ときたま)片眼を細めて一寸笑つてみせる位が精々だつたが...
薄田泣菫 「茶話」
...夫婦共稼ぎに精々働いた結果...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...まあ精々かく方にして置きましょう...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...その嗅覚は精々一哩(マイル)半から二哩半にわたるのでして...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...普通下水溝渠のごとき汚水中では精々四日間くらいしか生きていぬが...
寺田寅彦 「話の種」
...社会層の問題として現実上どう限定されているものかは一向判らないのだが(常識では中以下の銀行会社員や精々小官吏などを意味しているようだが「社会科学」的にはどういうものか聞きたいと思っている)...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...手討にすると言って脅かされるのが精々でしょう...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...高くて精々五十両...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...精々小さい店を一つ持たされる位のことだが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...頬に傷をつけるぐらいが精々だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...千兩箱が三つといふと精々十五六貫ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...臍(へそ)を越すのが精々で」「さてはお關の幽靈に引き込まれたか」「冗談ぢやありませんよ――腹一杯の水を呑んでゐるから溺(おぼ)れて死んだに間違ひはねえが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...精々三日に二度位い」「何んにもならない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...精々のところ他人の製作した者の中から...
萩原朔太郎 「装幀の意義」
...北をつたとしても精々三筋しかありませぬ...
柳田國男 「蒼海を望みて思ふ」
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