...リストが精々行きどまりで...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...精々四十としか思われない...
芥川龍之介 「上海游記」
...一年に一度が精々なのを思ふと...
薄田泣菫 「茶話」
...精々馬の方に気をつけてやらなくちやならぬかも知れない...
薄田泣菫 「茶話」
...精々悲しさうな顔をして...
薄田泣菫 「茶話」
...精々二十銭やそこいらの金で...
薄田泣菫 「茶話」
...妹さんの見合いに附き添う時には精々地味に作るようにと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そこは例の附け届けを十分にたっぷり薬を利(き)かしてあるので断りもならず精々如才(じょさい)なく扱(あつか)っていた...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...果してその反議会的態度や又精々その祭政一致主義...
戸坂潤 「近衛内閣の常識性」
...文学の縄張りとか仁義とかいうクダラない点に着眼する位いが精々だったが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...精々おこぼれを頂戴しているに過ぎない...
戸坂潤 「社会時評」
...もし出て来るとすれば精々マルクスのこの第二のテーゼだけからしか出て来ないもので...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...私ゃまた精々違って十(とお)か十一だと思っていた」「どうして一廻どころか...
夏目漱石 「道草」
...千兩箱が三つといふと精々十五六貫ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...精々十七八、まだ小娘と言つて宜いほどの柄(がら)ですが、それがまた恐ろしいおしやべりで、さすがの平次も受太刀になる有樣、ガラツ八が逃げ出したのも無理はないやうな氣がします...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まア精々五百兩か千兩といふところで御座いませう」主人久八が死に際に言つたといふ『七千兩』とは大分隔(へだた)りがあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...精々一間半位なものだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...精々四十五六、小肥りに脂の乘つた身體、少し張れつぼつたい顏で、細いが底光りのする眼、唇の色の惡い、鼻の高い――なか/\の立派な男振りです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??