...粹(すゐ)になつたとか...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
......
千家元麿 「自分は見た」
...その中でも純粹な記録で保存されたものといふものはなかなか無いのでありまして...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...遙方の秀嶺相並んで緑衣淡粧、顧眄を送るもの右なるは越後の妙高山にして、左は即ち飯綱山、黒姫山、其間に粹然たり...
長塚節 「草津行」
...江戸娘の粹(すゐ)と言つたお秀は年こそ少し取り過ぎましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...他の選集に拔粹しようとする人人は...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...即ち詩的情熱の素朴純粹なる詠嘆に存するのである...
萩原朔太郎 「氷島」
...客體的存在を保つものとして純粹の他者ではなく...
波多野精一 「時と永遠」
...かくて現實的主體と直接的交渉に立つ實在者以上の純粹眞實なる高次の實在者が定立される...
波多野精一 「時と永遠」
...永遠そのものは將來と現在との純粹完全なる合一である...
波多野精一 「時と永遠」
...ひとは愛において純粹な創造的活動のうちに沒するとき...
三木清 「人生論ノート」
...特にその『純粹理性批判』である...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...純粹なイデアを知るものはそれ自身純粹な理性でなければならぬ...
三木清 「認識論」
...純粹意識はフッサールにおいて超個人的なものでなく...
三木清 「認識論」
...後者においてはむしろ純粹な能動性が重んじられてゐる...
三木清 「認識論」
...いろんな人々の涙の中で一番純粹なものかも知れない...
三好十郎 「肌の匂い」
...純粹評判と應用評判とは殊なり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...俺は誰よりも純粹であつた...
横光利一 「書翰」
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