...デカダンの生粹(きつすゐ)を以つて標榜(へうばう)してゐた自分だが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...以上の樣な話は純粹な仙臺方言で母から聞かせられる...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...粹人はなかつたといつても間違ひはなからう...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...この純粹形相の直觀において主體は客體と完全なる合一を遂げかくて不死性(永遠性)を成就する...
波多野精一 「時と永遠」
...不粹な紹介をしながら...
林芙美子 「雪の町」
...識者はかかるスワデシが純粹の經濟的意義を有することを知るであらう...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「スワデシの誓」
...それは純粹の愛である...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「非暴力」
...純粹な娯樂そのものが作られるに從つて...
三木清 「人生論ノート」
...もしくは純粹な娯樂そのものが...
三木清 「人生論ノート」
...そしてそれに十全な作用の性質を純粹に取り上げることに向けられてゐる...
三木清 「認識論」
...更に現象學的或ひは先驗的還元によつて内在的なものとされねばならない純粹意識の領域はかやうな二重の還元によつて得られるものである...
三木清 「認識論」
...純粹意識はフッサールにおいて超個人的なものでなく...
三木清 「認識論」
...それはフィヒテに於けるが如き純粹な行爲でなくして...
三木清 「歴史哲學」
...純粹に内在的な立場からは眞に理解され得ない...
三木清 「歴史哲學」
...我々のいふ事實としての歴史は純粹にイデー的なものでなく...
三木清 「歴史哲學」
...しかるに表象ではなくて表象の純粹綜合を概念へもたらすことを教へるものは先驗論理である」(Kr. d. r. V. B 104)...
三木清 「論理と直觀」
...純粹評判と應用評判とは殊なり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...儒學といふものは忠君愛國の純粹性を研くところや...
吉川英治 「折々の記」
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