...黄いろくなりかけた高粱(こうりょう)の畑の中で...
芥川龍之介 「首が落ちた話」
...両側からお化(ば)けのように葉をたれている玉蜀黍(とうもろこし)や高粱(こうりゃん)をかきわけて行かねばならなかった...
海野十三 「骸骨館」
...それは高粱(こうりゃん)の葉であった...
田中貢太郎 「胡氏」
...畑にはもう熟しかけた高粱(こうりゃん)が連なっているばかりだ...
田山花袋 「一兵卒」
...さらに向こう側の高粱の上に蔽い重なった...
田山花袋 「一兵卒」
...高粱の絶えたところに来た...
田山花袋 「一兵卒」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...さすが酒好きの是公も高粱酒の比較飲みは...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...眼を蔽(おお)う高粱の色を...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...いつの間にか高粱(こうりょう)が無くなっている...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...橋本と前後して高粱の底に没して...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...高粱畠(コーリャンばたけ)の薄暮の空に...
萩原朔太郎 「日清戦争異聞」
...一夜遲くトロに乘つて高粱畠を過ぎ温泉へ出掛けた...
濱田耕作 「温泉雜記」
...包米ビーンズに高粱飯を食わねば満州農業移民は成立せぬなどといっています...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...南北満洲の主要な農産物は大豆、粟、高粱、小麦、玉蜀黍と云ふ順位で、支那住民の九割が其の耕作に当り、北満だけで云つても、東支鉄道一年の貨物の約六十パアセントを其等の穀物が占めてゐる相であるが、北満だけでも現在約参万人の朝鮮人が移つて来て水田を経営してゐると云ふから、米もまた次第に収穫量を増して、満蒙の農産物の重要な位地を占めるに到るであらう...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...高粱其他の穀物の産地となつてゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...私達は高粱が三四寸伸びただけの緑野の涯も無く霞んでゐるのを車窓に眺めながら...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...もちろん林冲へも馬の飼料(かいば)でもくれるように木鉢に盛った黄粱飯(こうりょうめし)が...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索