...墓碑は極めて粗略なるものにして...   
井上円了  「欧米各国 政教日記」 
...それはあんまりです」「何があんまいだ」「私(わたくし)は決してそんな粗略な心は決して持っちゃいないです...   
徳冨蘆花  「小説 不如帰」 
...相手の示す粗略な態度を...   
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」 
...然るに新唐書には粗略な目録を作つたのは...   
内藤湖南  「支那目録學」 
...もつともこの書は二十六七日間で出來た爲めに粗略なのであらうと云つてゐるが...   
内藤湖南  「支那目録學」 
...チチコフがまるで何気なく示した粗略な態度が...   
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」 
...何条(なんでう)粗略なる事致すべき...   
夢野久作  「白くれない」 
...極めて粗略な夕食をすますと直ぐ...   
吉川英治  「新書太閤記」 
...存じてもおろうが、勅使御接伴の儀は、公儀御大礼の第一と遊ばさるるところ、諸事、粗略なきように、神妙に、勤めませい』『はっ……』『ただし、勅使御饗応の式事は、例年の事、すべて、後日の例とも相成る故、余り華美にも流れぬように』『……?』内匠頭は、裃(かみしも)の肩を低く落して、じっと、黙考していた...   
吉川英治  「新編忠臣蔵」 
...粗略なく、褥(しとね)を更(か)え、茶器も、よいのを出せ』それから又、用人の左右田(そうだ)孫兵衛には、『むろん、酒肴の用意...   
吉川英治  「新編忠臣蔵」 
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