...彼の仕事の粗漏が問題になっている...
...彼の演技には粗漏が見受けられた...
...この製品には粗漏な点があるため、改善が必要だ...
...粗漏な管理が原因で、個人情報が漏れた...
...彼の文章には粗漏が多く、読みにくかった...
...粗漏があって古典を冒涜することなきかを恐れている...
岩波茂雄 「岩波文庫論」
...粗漏(そろう)があったことは確かである...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...ふと飛んでもない粗漏(そろう)がある様な気がして...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...いやいやながらに怠け怠けてやっていたような蕪雑な粗漏のないことを信じて安心している...
大杉栄 「獄中消息」
...昔の人は観察が粗漏(そろう)であったゆえ...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...かかる粗漏なる者ならんとは思はざりしなり...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...粗漏も甚しいと云わざるを得ない...
戸坂潤 「社会時評」
...青年の眼を逸した、実際上の粗漏を、書き方の不正確さを、趣味や表現の欠点を、ひどく厳重に指摘したばかりでなく、なお馬鹿げた非難を加え、ハスレル自身が生涯(しょうがい)苦しまなければならなかった、最も偏狭で最も時代におくれた音楽家らがなしそうな非難を、加えたのであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人を面くらわせるような奇怪不思議な粗漏が――ローマ平野に開けてる断層のようなものが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...――捨て置くが宜い」「と申しても」「万一詮議粗漏の為...
野村胡堂 「礫心中」
...徒に敵を作るが如き粗漏もなきことならん...
福沢諭吉 「帝室論」
...このように比べてみると前の人の粗漏なことがよく判る...
牧野富太郎 「植物記」
...和算家は粗漏勝ちであったという大きな弱点を暴露しているのである...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...日本今時の洋学者は粗漏である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...又飜訳書を読んで自ら足れりとする粗漏なる学者に誤られむことを憂へた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...膚浅(ふせん)粗漏を免れざるを刺(そし)つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...* 印刷工や校正者の恣意ないし粗漏のために生じる欠点...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...御守備は粗漏(そろう)でもありますまい...
吉川英治 「新書太閤記」
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