...どの地理書を繙いても、奥州の地たるや本州の東北端に僻在し、衣、食、住、いづれも粗樸、とある...
太宰治 「津軽」
...なるべく粗樸(そぼく)の田舎者に目を付けた...
柳田国男 「家の話」
...明治四十五年〔無題〕跣足(はだし)で歩いた粗樸な代(よ)の人が石笛を恋の合図に吹くよな雲雀(ひばり)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...僕等は埃及(エヂプト)模様の粗樸(そぼく)な趣(おもむき)のある布(きれ)を数枚買つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...十四世紀初期の建築の粗樸(そぼく)な外観を以(もつ)て城の如く屹立(きつりつ)して居るのは...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...寺内(じない)へ入(はひ)つてヂヨツトの筆に成る粗樸(そぼく)にして雄健(ゆうけん)な大壁画に見恍(みと)れた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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