...ついたしなみも粗末になって...
泉鏡花 「怨霊借用」
...粗末に描く気などはもちろんありませんけれど...
上村松園 「迷彩」
...百円の金もお粗末には出来なかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...「本當にお粗末に出來てると見えて...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...或は製粉処にて粗末にて安価なるものを求めて団子として喰(しょく)する等は...
関寛 「関牧塲創業記事」
...粗末にしてゐたら次第にそれが成長し...
太宰治 「知らない人」
...海上生活をしたことのある人は水を粗末にしないようになる...
種田山頭火 「水〔扉の言葉〕」
...ありもしない銭を粗末にする癖に...
種田山頭火 「私の生活」
...生命(いのち)を粗末にする男女の者に...
中里介山 「大菩薩峠」
...しまいには有っても無くっても構わないもののように粗末に取り扱われがちになるものである...
夏目漱石 「こころ」
...人手にかけては粗末になる物と聞えよがしの經濟を枕もとに見しらせぬ...
樋口一葉 「大つごもり」
...俺のこの頃の忙(せは)しさつたらないのに!」青野がこの頃鶴を粗末にすることが益々嵩じて妹にまで当り散らすのであるが...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...それはむしろエコノミストの言葉により粗末に扱われているように見えるけれども...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...仕事のものをどうしてこう荒く粗末にするかと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この真理を粗末にしてはすまない...
柳宗悦 「思い出す職人」
...粗末にすまいぞ』と...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...そしてご自分を余り粗末になさりすぎる!)とまで...
吉川英治 「源頼朝」
...一文も粗末にしないから愈(いよ)々お金持になるってわけだ……」コンパスはぷりぷりしながらくるりとうしろ向きになって...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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