...………世間によくある夫婦のようにお前を決して粗末にはしないよ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...酒を粗末にするのだらうか...
種田山頭火 「其中日記」
...日光のありがたさを味解する人は一本のマッチでも粗末にはしない...
種田山頭火 「物を大切にする心」
...身裝りまでを粗末にし...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...従って子供達に対する教育といえば何よりも物を粗末にしないという点が強調されていた...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...しまいには有っても無くっても構わないもののように粗末に取り扱われがちになるものである...
夏目漱石 「こころ」
...あんなに粗末にして置く筈はないぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...金の馬鹿野郎を粗末にしてやれ』と思って...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...主の物とて粗末に思ふたら罰が當るぞえと明け暮れの談義...
樋口一葉 「大つごもり」
...それはむしろエコノミストの言葉により粗末に扱われているように見えるけれども...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ところがそれを実践にうつす段どりになると彼はきわめて安直に、粗末に、非組織的に行動することしかなし得ない...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...左手(ゆんで)には粗末に積上げたる煉瓦の竈あり...
森鴎外 「舞姫」
...粗末に放置してあるが当然特別な保護を受けてよい...
柳宗悦 「全羅紀行」
...実は一番人々から粗末に扱われているいわゆる「粗物(そぶつ)」と蔑(さげす)まれているものが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...私たちは大切な伝統を粗末に扱うようなことをしてはなりません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...粗末にしてもいゝ紙が殖えたからに因る...
柳宗悦 「和紙の美」
...なるたけこういう直覚を粗末にせぬようにするが...
柳田國男 「垣内の話」
...旅人を粗末にせぬしおらしい気風があったことと思うが...
柳田国男 「雪国の春」
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