...粗末につくってある...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...生命を粗末にするなッ」突然大きな声が耳許にして...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...果して然(しか)らば一票の投票権といえども決して粗末には出来ぬ訳でないか...
大隈重信 「選挙人に与う」
...此の國の財源を粗末にして...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...………世間によくある夫婦のようにお前を決して粗末にはしないよ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...粗末にするな、自分を――悉有仏性を信ずるからには...
種田山頭火 「其中日記」
...生命(いのち)を粗末にする男女の者に...
中里介山 「大菩薩峠」
...かえって習慣に遠慮して粗末に造るのである...
新渡戸稲造 「自警録」
...あんなに粗末にして置く筈はないぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ものを粗末にする人は...
羽仁もと子 「女中訓」
...俺のこの頃の忙(せは)しさつたらないのに!」青野がこの頃鶴を粗末にすることが益々嵩じて妹にまで当り散らすのであるが...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...粗末にされ費されて...
柳宗悦 「工藝の道」
...誰も粗末に見て庇(かば)ってはくれぬ...
柳宗悦 「全羅紀行」
...まして歴史に叛(そむ)いたり歴史を粗末に扱ったりすることではありません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...粗末に作ることを強いられてしまいます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...あまり回数が多いとかえって粗末になりやすく...
柳田国男 「年中行事覚書」
...いくら粗末に割ってもこれを焚付けにするのは惜しいようだが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...六「そう仰っしゃられると、この幸村、穴にも入りたい心地がいたす」と彼は、佐渡のことばを、思いのほか迷惑そうな態(てい)で、「秀頼公のその御書(ごしょ)は、太閤さまの御影(みえい)と思えとて、大坂城のあるお方より、わざわざ下された物とて、粗末にもならず、懸(かか)げてはおきまするが……すでに太閤さまも亡き今日では」と、さし俯向(うつむ)いたまましばし声をのんでまた、「――遷(うつ)りゆく世はぜひもござらぬ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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