...一種の粗末な見張場がある...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...粗末な背廣では疊の上が寒かつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...粗末な卓子に附属する椅子さえなくして...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...実に粗末な室です...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...ごくお粗末な汚ない机一つと幾つかの椅子と寝台一つのファニテュアで...
大杉栄 「日本脱出記」
...粗末な紙に几帳面な細字が竝んでいた...
豊島与志雄 「化生のもの」
...その海辺の粗末な宿屋に来てることを...
豊島与志雄 「鳶と柿と鶏」
...粗末ながら乗馬用の服装をし...
豊島与志雄 「三つの悲憤」
...ぼろぼろの藁半紙(わらばんし)のような紙に印刷されているまことに粗末な本であるが...
中谷宇吉郎 「島津斉彬公」
...自分の少年期の長崎時代の思出に漸く殘る粗末な感じの座棺に收められて...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...至つて粗末な樣子をして居りますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...おや? あれは何んだ」平次は空地の向うの隅にある粗末な土藏――月の光にほのかに光るのを指しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...安賃銀の臨時傭達が男女と混み合って粗末な弁当を開いていた...
本庄陸男 「お菜のない弁当」
...出来が粗末なところのある人間だと考えると...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ふだんがごく粗末なものなので...
山本周五郎 「さぶ」
...粗末な後架(こうか)を出て...
吉川英治 「私本太平記」
...このお粗末な車を見て...
吉川英治 「親鸞」
...ペル・ュウ村の木立の上に風車の廻っているロダンさんの粗末なお宅につくと...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
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