...粗悪なものじゃないんだ」「それはそうだとしても――」「いや...
梅崎春生 「狂い凧」
...ヘロインみたいな粗悪なやつは私のところでは使っていませんよ」「ではこの儘(まま)にして置きましょう...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...粗悪なウイスキーは...
豊島与志雄 「朝やけ」
...彼女は少しも教養のない粗悪な趣味をもってはいたが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...粗悪なラシャやセルや綾織布(あやおり)やトルコ帽などを製造して五十万ばかりを得たのだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...尤も粗悪な見苦(みぐる)しき構(かま)へである...
夏目漱石 「それから」
...灰を溶いたような粗悪な墨で書いた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...普通これは非常に粗悪な種類で粗糖(Foots)と呼ばれる糖蜜を含む黒砂糖および塩によって行われる...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...しかしてその不斉一その粗悪なるは...
福田英子 「妾の半生涯」
...1)Id. vol. iii. p. 153.2)Id. vol. iv. p. 22.3)Id. vol. iii. c. iii. p. 68; c. vii. p. 178; vol. i. c. xiii. p. 353.貧困が、粗悪な食物、及びそれとほとんど常に伴う不潔と相俟って、悪性の疾病を加重することは、人のよく知るところであるが、この種の悲惨は一般に広く存在しているようである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...白い処は溶けて湯がドロドロになるようだったら非常に粗悪な食料を与えた豚で食用にはならん...
村井弦斎 「食道楽」
...どこにも特色のない粗悪なものばかりが殖(ふ)えてしまうからであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...用には極めて不忠実な粗悪なものとなっています...
柳宗悦 「民藝四十年」
...しかしそれらのものが粗悪な限り...
柳宗悦 「民藝四十年」
...近頃の粗悪な品は...
柳宗悦 「民藝四十年」
...粗悪な米をカテゴメ...
柳田國男 「食料名彙」
...大部分が食事の粗悪なためだ」接待へ戻ってから...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...そこの入口のところには奇妙な胴衣を着た卑しげな猶太(ユダヤ)人が粗悪な葉巻を燻らして立っていたが...
渡辺温 「絵姿」
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