...現在のごとき粗悪な候補者どもを退治する唯一の道は...
伊丹万作 「政治に関する随想」
...砂糖等の主なる原料は粗悪なものを用いるを常となるのである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...粗悪な品物をも大目に看過するという弊が起る...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...手付け金は粗悪なフロリン銀貨のようなものをくれたと...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「曲れる者」
...彼女は少しも教養のない粗悪な趣味をもってはいたが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...紙質も活字も粗悪な手にとるさへ気もちがわるいやくざな本で...
中勘助 「銀の匙」
...蝋燭に用うる蝋の粗悪なもので十分なのである...
中谷宇吉郎 「雪」
...尤(もっと)も粗悪な見苦しき構えであった...
夏目漱石 「それから」
...恐ろしい粗悪な雑用鉛筆だというでは無いか...
野村胡堂 「女記者の役割」
...ムッとするように粗悪な煙草が濠々とたちこめていた...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...しかしてその不斉一その粗悪なるは...
福田英子 「妾の半生涯」
...徳を守る世界において粗悪なる品質や...
柳宗悦 「工藝の道」
...粗悪なる品質や粗雑なる仕事が許されようや...
柳宗悦 「民藝四十年」
...用には極めて不忠実な粗悪なものとなっています...
柳宗悦 「民藝四十年」
...しかしそれらのものが粗悪な限り...
柳宗悦 「民藝四十年」
...私達は今果しなく粗悪な紙を左に見...
柳宗悦 「和紙の美」
...ユリゴ屑米または米のきわめて粗悪なるものを...
柳田國男 「食料名彙」
...蔭(かげ)になつた所は粗悪な洋紙(やうし)を撒(ま)きちらしたやうに鈍(にぶ)く艶(つや)を消してゐる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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