...京都でも一粒選りの美人を随分見る機会がありましたが...
上村松園 「好きな髷のことなど」
...一粒選りのイチゴを最上のザラメを用いて...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...ニュースの核心と最後的な篩(ふるい)にかけられた粒選りの部分...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...色々な一粒選りの洋樂のレコードをかけてゐる家族連の客があつた...
寺田寅彦 「伊香保」
...一粒選りの宝石の個性を並べてもらいたいというのが吾々のようなものの勝手な希望である...
寺田寅彦 「二科展院展急行瞥見記」
...一粒選りの腕利きであろう――ところで...
直木三十五 「南国太平記」
...礼儀正しい一粒選りの言葉のうちにも...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...一粒選りの良い品で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...粒選りの娘が住んで居るだけぢやありませんか」「それがどうして變なんだ」「あの三人娘の一人お吉坊――先日銀之助に手籠にされ損ねた」「それが?」「若旦那丹三郎と急に親しくなつたから變ぢやありませんか」「少しも變ぢやないよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それを中心にして三十人の粒選りの客は...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...こういう粒選りの百姓ばかりですぜ! どうしてどうして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ソバケーヴィッチはまた、自分の見るところではチチコフという男は立派な人間だ、自分がチチコフに売ったのは皆、粒選りの農奴で、どの点から見てもピチピチした奴ばかりであるが、しかし、先きのことまでは保証の限りでない、もし移住の途中で何か困難に逢って彼等が死ぬようなことがあっても、それは自分の責任ではなく、ひとえに神のお思召である...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...人々を一粒選りにしないではいられないし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...九蔵(後の団蔵)など一粒選りの大立物...
山本笑月 「明治世相百話」
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