...結婚式の粉本を計算したら、予算オーバーだった...
...新事業の立ち上げに必要な粉本がなかったため、投資家から資金調達を行った...
...海外旅行の粉本を考えると、安いホテルに泊まらなければならない...
...物価の上昇により、生活の粉本が以前より高くなっている...
...不動産投資の成功の要件の1つは、良い物件を粉本を抑えて購入することだ...
...(僕は前にも言つたやうに必しも作家たちは彼等の粉本を用ひてゐないことを意識してゐなかつたことを信じてゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...出来るだけ粉本や参考を貸して下さいました...
上村松園 「画学校時代」
...時折に古い昔の粉本を出してそれを広げて見てその当時を憶い出します...
上村松園 「栖鳳先生を憶う」
...隆古が死んでからは専ら倭絵(やまとえ)の粉本(ふんぽん)について自得し...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...又在来の日本画家は一つ粉本を常に写し直している...
内田魯庵 「駆逐されんとする文人」
...高利貸の知識や粉本(ふんぽん)を借りたのもまた花痩からであった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...人物は兆殿司(ちょうでんす)の羅漢の粉本をやるのであるが...
高村光太郎 「回想録」
...何か南畫の粉本からでも借りてきたやうな...
竹久夢二 「砂がき」
...――と姉から譲られた筆洗を友として草双紙の透きうつしからはじめて粉本の絵のやさしいのを拾ひがきにかくやうになつた...
中勘助 「銀の匙」
...ついに粉本(ふんぽん)を出でることができず...
中里介山 「大菩薩峠」
...父のガイヤーは絵画を稽古させたがデッサンと粉本(ふんぽん)とに囚えられるのは我慢が出来なかったらしく...
野村胡堂 「楽聖物語」
...史劇あるいは悲劇は大概粉本があるらしく...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...粉本(ふんぽん)には勿體ないが嫁のお倉を使つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...みなその粉本(ふんぽん)はこの狭斜(きょうしゃ)のちまたから得ている...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...とにかく五代目幸四郎の今の権太の粉本(ふんぽん)を作り...
三木竹二 「いがみの権太」
...それには信平君を粉本として画かせ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...人が深くも考えずに粉本(ふんぽん)を伝えていた...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...或(ある)堂で見た緬甸(ビルマ)風の弥陀三尊の半裸像は一見して横山大観の「灯籠流し」の女の粉本(モデル)と成つたものらしかつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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