...今ごろは、地球はモロー彗星のために、粉々になって、宇宙に飛んでしまったろうというので……」すると博士は、はたと手をうち、「おお、そのことか...
海野十三 「火星兵団」
...粉々に割れていた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...死体をドライ・アイスにして粉々に割ってしまう(北洋の作)とか...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...粉々(こな/\)に砕けたと亭主は思つた...
薄田泣菫 「青磁の皿」
...綿をひきちぎったような大雪が粉々(ふんぷん)と降って世界が真白になって見えた...
田中貢太郎 「虎媛」
...飢餓は数滴の油を不承不承に滴(た)らして揚げた皮ばかりの馬鈴薯の薄片の入っているどの一文皿の中にも粉々に切り刻まれていた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...次の瞬間には粉々にもみ砕かれたようになって...
寺田寅彦 「LIBER STUDIORUM」
...土の馬故、粉々で、鹿やんは「ああ」と、云ったまま、ひどく悄気(しょげ)たというが、この事は、幼稚園以前であるから、私の大衆文学智識というものは、相当に古くから、その淵源をもっている...
直木三十五 「死までを語る」
...その粉々になったのが...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...粉々にたたきこわすと...
中里介山 「大菩薩峠」
...粉々に打ち砕いて...
林芙美子 「浮雲」
...かまわないから粉々になるまでやれといってくれ給え」と心地よげにカラカラと笑った...
久生十蘭 「魔都」
...粉々になってしまう...
古川緑波 「甘話休題」
...客車は文字通り、粉々に壊れ、我々は線路上に投げ出されました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...粉々にしまんねん...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...すぐ粉々に壊れた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...粉々にくだいてしまうように家臣へいいつけ――その上で腹を切った...
吉川英治 「新書太閤記」
...仏陀の像は、また一つ彼の手から離れ、粉々になって、元の土にかえった...
吉川英治 「親鸞」
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