...せつかくの骨までが粉々に砕けてしまふ...
會津八一 「一片の石」
...あと十日ぐらいして地球を粉々にこわしてしまうのですよ...
海野十三 「火星兵団」
...今ごろは、地球はモロー彗星のために、粉々になって、宇宙に飛んでしまったろうというので……」すると博士は、はたと手をうち、「おお、そのことか...
海野十三 「火星兵団」
...粉々になってとんでしまうのだということに気がついたならば...
海野十三 「放送された遺言」
...粉々に破れてしまったのだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...粉々(こな/\)に砕けてゐる洋盃(コツプ)の側(そば)を...
薄田泣菫 「茶話」
...綿をひきちぎったような大雪が粉々(ふんぷん)と降って世界が真白になって見えた...
田中貢太郎 「虎媛」
...遺骨を粉々にして...
豊島与志雄 「窓にさす影」
...土の馬故、粉々で、鹿やんは「ああ」と、云ったまま、ひどく悄気(しょげ)たというが、この事は、幼稚園以前であるから、私の大衆文学智識というものは、相当に古くから、その淵源をもっている...
直木三十五 「死までを語る」
...それを粉々に打ち碎(くだ)かなきや我慢が出來なかつたんだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...粉々に打ち砕いて...
林芙美子 「浮雲」
...船も艀(はしけ)ももろともに粉々にし...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...足許に投げつけて粉々に踏み砕く...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...粉々と白いものが新九郎の顔に降った――と...
吉川英治 「剣難女難」
...粉々(こなごな)とくだけ散って...
吉川英治 「神州天馬侠」
...くずれ落ちて粉々に砕けたし...
吉川英治 「新書太閤記」
...粉々にくだいてしまうように家臣へいいつけ――その上で腹を切った...
吉川英治 「新書太閤記」
...あたりの杯盤の粉々になっているのや...
吉川英治 「平の将門」
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