...粉々として乱れる矢の中を...
芥川龍之介 「偸盗」
...すっかり粉々(こなごな)にして了(しま)いました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...燐寸の箱が粉々に卓子(テーブル)の上に散らかっていた...
池谷信三郎 「橋」
...地球が粉々にこわれるだろうという話ですが...
海野十三 「火星兵団」
...粉々に砕けてしまった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...粉々に砕けてしまうのだ...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...粉々にくずれた煉瓦(れんが)の堆積(たいせき)からむくむくと立派な建築が建ち上がったりする...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...(雪は粉々亂れ飛び原野を掩ひ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ガラスが粉々に砕け...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...土の馬故、粉々で、鹿やんは「ああ」と、云ったまま、ひどく悄気(しょげ)たというが、この事は、幼稚園以前であるから、私の大衆文学智識というものは、相当に古くから、その淵源をもっている...
直木三十五 「死までを語る」
...何しろ硝子板を粉々に蹴飛ばしたんだから...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
...粉々になってしまう...
古川緑波 「甘話休題」
...危うく船まで粉々になるところだった...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...手品のように粉々に射抜く...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...逆にサンゴ礁が粉々に吹き飛ばされませんか」「それはない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...粉々と白いものが新九郎の顔に降った――と...
吉川英治 「剣難女難」
...あたりの杯盤の粉々になっているのや...
吉川英治 「平の将門」
...途端に、積んである畳が半分、粉々になって、人間の脳味噌(のうみそ)と一緒に、後ろの崖(がけ)へ、どかあん! と炸裂(さくれつ)した...
吉川英治 「松のや露八」
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