...笑ひが遂に飴の様にとろとろと粘つてチヨコレエトを食べてしまつて弾力剛気に富んだあらゆる標的は皆無用となり笑ひは粉々に砕かれても笑ふ...
李箱 「狂女の告白」
...粉々になってしまう――と...
海野十三 「火星兵団」
...陸はモロー彗星につきあたられると粉々に飛散ってしまうし...
海野十三 「火星兵団」
...今ごろは、地球はモロー彗星のために、粉々になって、宇宙に飛んでしまったろうというので……」すると博士は、はたと手をうち、「おお、そのことか...
海野十三 「火星兵団」
...粉々(こなごな)になった...
海野十三 「見えざる敵」
...粉々(こな/\)に砕けたと亭主は思つた...
薄田泣菫 「青磁の皿」
...土煙を挙げて粉々の灰になってしまったんだよ...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...あらゆる地上の物を粉々に打ち碎いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...船も艀(はしけ)ももろともに粉々にし...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...かまわないから粉々になるまでやれといってくれ給え」と心地よげにカラカラと笑った...
久生十蘭 「魔都」
...危うく船まで粉々になるところだった...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...リチャード・ボーガンが眠る墓石は粉々に吹っ飛んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...あれこれとかたちをとつて盛りあがつてゐた映像が忽ちオシキリで裁断される藁のやうに粉々になつて烈風の空へ吹き飛んでゆくのであつた...
牧野信一 「剥製」
...宛(まる)で皿(さら)や鍋(なべ)が粉々(なこ/″\)に打碎(うちくだ)かれるやうに...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...粉々と白いものが新九郎の顔に降った――と...
吉川英治 「剣難女難」
...粉々にくだいてしまうように家臣へいいつけ――その上で腹を切った...
吉川英治 「新書太閤記」
...仏陀の像は、また一つ彼の手から離れ、粉々になって、元の土にかえった...
吉川英治 「親鸞」
...さっきの危うく身を粉々にしようとした...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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