...せつかくの骨までが粉々に砕けてしまふ...
會津八一 「一片の石」
...すっかり粉々(こなごな)にして了(しま)いました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...今ごろは、地球はモロー彗星のために、粉々になって、宇宙に飛んでしまったろうというので……」すると博士は、はたと手をうち、「おお、そのことか...
海野十三 「火星兵団」
...死体をドライ・アイスにして粉々に割ってしまう(北洋の作)とか...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...土煙を挙げて粉々の灰になってしまったんだよ...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...綿をひきちぎったような大雪が粉々(ふんぷん)と降って世界が真白になって見えた...
田中貢太郎 「虎媛」
...粉々に砕けてしまうのだ...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...硝子が粉々に砕けてしまう...
萩原朔太郎 「猫町」
...船も艀(はしけ)ももろともに粉々にし...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...一撃で一番のボートを粉々にし...
久生十蘭 「ノア」
...かまわないから粉々になるまでやれといってくれ給え」と心地よげにカラカラと笑った...
久生十蘭 「魔都」
...石が引っくり返り、粉々の山になり、ガラスが割れてキラキラ光り、壁が何枚か歩道にブラ下がり、危険だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「見えざる力」
...逆にサンゴ礁が粉々に吹き飛ばされませんか」「それはない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...光りを含んだ粉々が一勢に酒場の店先きの方に傾いて...
牧野信一 「山彦の街」
...すぐ粉々になった...
吉川英治 「三国志」
...仏陀の像は、また一つ彼の手から離れ、粉々になって、元の土にかえった...
吉川英治 「親鸞」
...途端に、積んである畳が半分、粉々になって、人間の脳味噌(のうみそ)と一緒に、後ろの崖(がけ)へ、どかあん! と炸裂(さくれつ)した...
吉川英治 「松のや露八」
...さっきの危うく身を粉々にしようとした...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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