...商売による利益が少なく粉の質が悪いので...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...しかし歴史を粉飾(ふんしょく)するのは必ずしも朝鮮ばかりではない...
芥川龍之介 「金将軍」
...……私は銀の粉を裏ごしにかけたような美しい砂地に立って...
泉鏡花 「悪獣篇」
...粉薬はソーダ水に落ちてツーッと底の方へ沈んで行った...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...云われるままに例の白い粉の入っている紅茶茶碗を取上げ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...なんの事はない鉄の切屑(きりくず)の粉が一面にめり込んでいるのさ...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...余分の粉を吹きはらうと...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...かきわけてゆくと、なアんだ――今の雲が、粉々になつて、そこに散らばつてゐた...
立原道造 「夜に就て」
...彼女は紅や白粉(おしろい)を剥(は)がし...
徳田秋声 「縮図」
...その脇にちよつと汁粉屋などを兼ねて...
原民喜 「氷花」
...白粉(をしろい)かんざし櫻香(さくらか)の油(あぶら)...
一葉女史 「ゆく雲」
...そしてその葯は白色で外方に向って開裂し花粉を吐くのである...
牧野富太郎 「植物記」
...自分の居間から齒磨粉と手拭を持つて來て...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...今度はメリケン粉大匙十杯に焼粉大匙半杯ですから前のカヘーケーキよりも焼粉の分量が大層少いので...
村井弦斎 「食道楽」
...T「あっしが盲目で唖で聾になったら知ら無え事」「なにッ」と鉄五郎が気色ばむのを三次一足退って又「へ……」と笑って粉(ごま)かした...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...日本の近代知性にはびこる色彩はこの部屋の竹の書割の粗末な金粉に似て浮き上って見えて来る...
横光利一 「欧洲紀行」
...白粉始事放免は、気がるな男だった...
吉川英治 「平の将門」
...白粉(おしろい)を下手(へた)に塗った丹波女が鼠鳴きをしたり...
吉川英治 「宮本武蔵」
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