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芥川龍之介 「廿年後之戦争」
...乾き掛つた白粉で皮膚が痙攣(ひきつ)る樣なのを氣にして...
石川啄木 「鳥影」
...炭の粉に黒くなれるを...
泉鏡花 「紫陽花」
...時々そのカレー粉を出してニウムの鍋にとき...
海野十三 「火星兵団」
...金内の肩に積った粉雪を払ってやったりするのだが...
太宰治 「新釈諸国噺」
...頬の薄い白粉の下にほんのりと紅潮している...
豊島与志雄 「田舎者」
...物をもいわず裲襠を剥取(はぎと)ってずたずたに引裂き鼈甲の櫛笄や珊瑚(さんご)の簪(かんざし)をば惜気(おしげ)もなく粉微塵(こなみじん)に踏砕(ふみくだ)いた後(のち)...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...擂粉木のあとにまた一人...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...充分な粉飾を凝らし...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...お光の粉屋から一軒置いて隣の――」この男の呪いを聞いているのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...藁だけ除けると後に小麦粉が残るのは当り前...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...お前さんと小圓太とじゃ似たりや似たり汁粉二杯...
正岡容 「小説 圓朝」
...一家(け)の粉統(ごだ/\)は事(とし)と共に募(つの)るばかりであツた...
三島霜川 「平民の娘」
...それへ今の細かくした肉と玉葱とを入れて三十分間煮て一旦冷まして手で丸めてメリケン粉をつけて玉子の黄身も白身も一緒に溶いたものをつけてまたパン粉をつけてフライ鍋でコロッケに揚げます...
村井弦斎 「食道楽」
...蒸物は少し面倒(めんどう)ですがそれへ米利堅粉と玉子とを入れて全体ならカステラ鍋で一時間ほど蒸焼(むしやき)にするのですがただお湯で蒸してもようございます」と平生(へいぜい)は安物と軽んぜらるる薩摩芋がお登和嬢のお蔭にて今日は上等料理に出世したり...
村井弦斎 「食道楽」
...是と前から有った粉製の晴の食物とは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...法然上人の選択(せんじゃく)本願念仏集を真っ向から粉砕している口吻(こうふん)で...
吉川英治 「親鸞」
...脂粉の女の目がちらほら見えるので...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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