...胡粉(ごふん)で潰(つぶ)した...
泉鏡花 「怨霊借用」
...おとっさん歩いてゆくの、車で、長崎橋まであるいてそれから車にのるの、浅草には何があるの、観音様の御堂は赤いの、水族館、肴が沢山いる、花やしきちゅうは、象はこわくないの、熊もこわくないの、早くゆきたいなア、おとっさん、おっかさんはまだ髪をゆってくれないよ、いま髪いさんがきておっかさんの髪をゆっているよ、おとっちゃんおとっちゃんおかさんまだアタイに髪ゆってくれないよ、アタイ浅草へいっておもちゃ買って、お汁粉たべる、アタイおっかさんと車にのっていくよ、雪がふれば観音様へとまるよ、イヤおっかさんとねるの、おとっちゃんとねない、アタイおっかさんとねる...
伊藤左千夫 「浅草詣」
...大恩受けた祖父のために身を粉にして...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...白粉をつけはしたが...
直木三十五 「南国太平記」
...粉壁朱欄(ふんぺきしゅらん)燦然(さんぜん)たる宮闕(きゅうけつ)の中(うち)...
永井荷風 「江戸芸術論」
...白粉(おしろい)つけた瞽女等(ごぜら)に向(むか)つて揶揄(からか)ふ樣(やう)な言辭(ことば)は彼等(かれら)の間(あひだ)には發(はつ)せられなかつた...
長塚節 「土」
...粉(しんこ)細工のお姫樣のやうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...硝子が粉々に砕けてしまう...
萩原朔太郎 「猫町」
...女の装いにおける紅白粉のようなものである...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...雄花はいわゆる※(じゅうてい)花穂を成し褐緑色で下垂し細花集り着き黄色花粉を出(さんしゅつ)する...
牧野富太郎 「植物記」
...西京辺の白粉多く塗れる女等にしばしば例あり...
南方熊楠 「十二支考」
...別に犢(こうし)の肉を裏漉(うらご)しにして鑵詰(かんづめ)の雁の肝の裏漉しにしたのを交ぜてそれを羊の肉へ蒲鉾形(かまぼこなり)に塗りつけて先ずメリケン粉をつけて玉子の黄身へくるんで...
村井弦斎 「食道楽」
...それからチースストロンと申すのは玉子の黄身二つへバター大匙一杯半と砂糖小匙一杯に芥子を小匙一杯半塩少しと唐辛(とうがらし)極く少しと胡椒少しとを加えて摺卸(すりおろ)したチースを大匙二杯入れて混ぜてまたメリケン粉を大匙五杯混ぜてそれへ牛乳を好(い)い加減(かげん)に注(さ)して煉り展(のば)します...
村井弦斎 「食道楽」
...こんな永(なが)い夜(よ)に一晩ぢゆう生んでゐたらわたしだちは黙つたきり蛾の羽の粉にあてられてしまはないかそして眠れなくなるだらう草深い匂ひがして田舎の親がこつそりと表の戸のそばへ尋ねてきさうな晩だあかるい洋灯(らんぷ)をもつと底土へ零れるやうに出さうぢやないか...
室生犀星 「忘春詩集」
...世(よよ)粉商(こなしょう)をしているので...
森鴎外 「渋江抽斎」
...忘れるとすぐ臙脂(べに)や白粉(おしろい)をつける...
山本周五郎 「初蕾」
...松明のはぜる火の粉が美しく見え...
山本周五郎 「風流太平記」
...向う岸の四貫島(しかんじま)の森から白い鳥群が粉のように飛び立つのが見えた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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