...粂吉は立ち上ってつかつかと岩鼻へ出かけて行く...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...これがお貞さんの小説の『娘』のなかのお粂(くめ)ちやん」である...
今井邦子 「水野仙子さんの思ひ出」
...粂さんが足場から尖塔へと這い上っている写真などは...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...鳥沢の粂(くめ)という親分であることがわかりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...菊之助の女房のこのお粂に誘(さそ)はれて――」「お默り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...下女のお粂に逢つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...落(おと)しに首を突つ込む叔父さんを見たこともあります」お粂の話は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...繩はもうキリキリとお粂の柔かい手首に卷きつくのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無人ながら粂八めあての好劇家に慕われていた...
山本笑月 「明治世相百話」
...お粂もきいている女ではありません...
吉川英治 「江戸三国志」
...お粂が丹前をぬぎすてると...
吉川英治 「江戸三国志」
...かなり取りのぼせていたお粂の耳にもそれはハッとひびきました...
吉川英治 「江戸三国志」
...疑惑の目をもってみられているお粂との関係を...
吉川英治 「江戸三国志」
...今帰って来ましたよ」「たいそう早かったじゃありませんか」お粂は辻堂に身を休めながら...
吉川英治 「江戸三国志」
...「お粂! 拙者だ」叫ぶが早いか...
吉川英治 「江戸三国志」
...そんな悪党の女を匿(かくま)っていていいものかしら」次郎はもっとお粂と話を交わしてみたいと思ったのですが...
吉川英治 「江戸三国志」
...あの丹頂のお粂...
吉川英治 「江戸三国志」
...――その編笠を被って店先に立っていた浪人者というのは』善兵衛が、わざと落着いて訊ねると、お粂は、まだ微(かす)かな恐怖を白い顔に残しながら、『お屋敷の侍部屋にいらっしゃる清水一学様なんです...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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