...あらい米琉(よねりゅう)の二枚小袖を上品に着た若い中流の家の細君らしいのや...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...精々(せいぜい)が米琉(よねりゅう)の羽織に鉄欄(てつわく)の眼鏡の風采頗る揚(あが)らぬ私の如きはどうしてもお伴の書生ぐらいにしか見えなかったであろう...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...米琉(よねりゅう)の絣(かすり)の対(つい)の袷(あわせ)に模様のある角帯などをしめ...
徳田秋声 「爛」
...派手な大柄な絣の米琉の着物に粗(まば)らに受けて...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...米琉絣の対(つい)の羽織と着物とをつけた六十足らずの...
豊島与志雄 「反抗」
...あるとき私は柄のいい米琉(よねりう)の袷をきていつた...
中勘助 「きもの」
...米沢の名を被(かぶ)るものに「米琉(よねりゅう)」があります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...「米琉」というのは「米沢琉球紬(よねざわりゅうきゅうつむぎ)」のことで...
柳宗悦 「手仕事の日本」
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