...米櫃(こめびつ)一つ噛(かじ)らなくなる...
薄田泣菫 「茶話」
...空(から)の米櫃の中に入れて蓋をしておいた...
小泉八雲 田部隆次訳 「雉子のはなし」
...米櫃の中には気付かなかった...
小泉八雲 田部隆次訳 「雉子のはなし」
...妻は夫に見せるために米櫃に隠しておいた雉子の話をした...
小泉八雲 田部隆次訳 「雉子のはなし」
...・春もどろどろの蓮を掘るとや・春がゆくヱンジンが空腹へひびく・くもりおもたい蛇の死骸をまたぐ・食べるもの食べつくし雑草花ざかり・春はうつろな胃袋を持ちあるく・蕗をつみ蕗をたべ今日がすんだ・菜の花よかくれんぼしたこともあつたよ・闇が空腹・死ぬよりほかない山がかすんでゐる・これだけ残してをくお粥の泡・米櫃をさかさまにして油虫・それでも腹いつぱいの麦飯が畑うつ・みんな嘘にして春は逃げてしまつたどしやぶり...
種田山頭火 「其中日記」
...殆んど本部へ泊りきりで――米櫃がおいおい空っぽになり相なのに...
戸田豊子 「鋳物工場」
...米櫃(こめびつ)をまき上げやがって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...米櫃の米はお福様に食ひ倒されて...
中勘助 「銀の匙」
...米櫃(こめびつ)の蓋(ふた)があいてゐたり...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...清次」「えツ」「藤六は自分の米櫃(こめびつ)を殺す筈はない」「それでは?」其處まで解るうち清次は待つて居ませんでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...米櫃(こめびつ)のお松に死なれた上...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...清次」「えッ」「藤六は自分の米櫃(こめびつ)を殺すはずはない」「それでは?」そこまで解るうち清次は待っていませんでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...米櫃の空なことを忘れさせなかつたのだ...
葉山嘉樹 「氷雨」
......
正岡子規 「曙覧の歌」
...たくわえの米櫃(こめびつ)にこおろぎが鳴き...
室生犀星 「荻吹く歌」
...虎吉が主人の米櫃に米を入れて置くことにして...
森鴎外 「鶏」
...すなわち今いう米櫃(こめびつ)の中に入れてあって...
柳田国男 「母の手毬歌」
...」米櫃(こめびつ)の蓋をとって枡(ます)で計ってみている妻の手つきがかたかた寒い音を立てている...
横光利一 「夜の靴」
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