...米松(べいまつ)の粗末なベッドの脚のかげに小さい白いものが落ちているのをチラと見ました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...そこには自分と昔馴染の福岡鉱務署長三井(ゐ)米松(よねまつ)氏が立つてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...久米松山の二氏と平岡君が采女町の画室を訪ふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...久米松山の二氏は家近きを以て歩みて帰る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...米松どんに言ひつけられました」「床の間へあけた穴を塞(ふさ)いだやうだが」「見つともないから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は米松と申すもので」手代の米松は相手が惡いと思つた樣子で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手代の米松も小僧の友吉も飛び出したさうです」「庭には人が居なかつたのか」「南向きの狹い庭だから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「手代の米松――あの男は人柄がよくないやうですが」「大違ひで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手代の米松を走らせて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...先刻明神下へ平次を迎へに來た手代の米松だつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...殺された大黒屋徳右衞門でないことだけは確かで」「お前も世上の噂はかき集めたことだらうが、徳右衞門を一番怨んで居るのは誰だ」「あの可愛らしい下女のお民と、養女のお吉ですよ」「主人が生きて居て困るのは?」「養子夫婦は何時までも身代が自由にならないし、手代の米松は、店の金をごま化して、遊びに費つて居るから、尻が割れさうでハラハラして居ることでせうね」「ところで、千兩箱を突き崩して、主人に怪我をさしたのは誰だと思ふ」「それが解れば、すぐ擧げてしまひますが、あの時縛つて置けば、大黒屋徳右衞門は殺されずに濟んだかも知れません」「お前がさう言ふだらうと思つて、打ちあけなかつたんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...下手人の米松を湯島の吉に送らせて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「下手人が米松とは驚きましたね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...主人に知られて惡いことを澤山やつて居る――俺達より四半刻も早く歸つた米松は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...古市が米松なら、こっちは檜といったわけで、ひと眼で人違いだッてえことが判るんです...
久生十蘭 「魔都」
...それは値が高くて多くは米松を使っているという...
山之口貘 「ダルマ船日記」
...初茸、松茸、椎茸、木くらげ、白茸、鴈(がん)茸、ぬめり茸、霜降り茸、獅子茸、鼠茸、皮剥ぎ茸、米松露、麦松露なぞいうきのこ連中がある夜集まって、談話会を始めました...
夢野久作 「きのこ会議」
...そこで最初(ノッケ)から手を附けた四十尺ばかりの美事な米松(べいまつ)の棟木(むなぎ)をコツンコツンと削(こな)して行く中(うち)に四十尺ブッ通しの継(つな)がった削屑(アラ)をブッ放しちゃったんで...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
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