...或はあの亜米利加人も...
芥川龍之介 「上海游記」
...「毘沙門さまの御前(おんまへ)に黒雲(くろくも)が降(さがつ)た(モウ)」(衆人(おほぜい))「なんだとてさがつた(モウ)」(山男)「米(よね)がふるとてさがつた(モウ)」とさゝらをすりならす...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...先日(こたひだ)亡くなつた米国の小説家ジヤツク・ロンドンは...
薄田泣菫 「茶話」
...千米、五千米、いやいや、もっとながい大マラソンであった...
太宰治 「答案落第」
...イワンは被害者のポケットに米国の貨幣がはいっていたと私に話しましたが...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...夏から秋へかけての植物界の天然の色彩のスペクトルが高さ約千米の岩壁の下から上に残らず連続的に展開されてゐるのである...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...米友さん、お前が君ちゃんと、どんな約束をしたか知らないが、現に君ちゃんはここにいないで、江戸へ帰るより甲府がいいと言って残っているから、文句がないじゃないか」「お前たちが残して来たんだ」「ばかにおしでないよ、こうして座を組んで、一つ鍋の御飯をいただいて歩いていれば姉妹(きょうだい)同様じゃないか、離れようといったって離れられるわけじゃない、それに君ちゃんは花形だから、親方の方でもはなすことじゃありません、それを振り切って行くくらいなんだから仕合せ者だよ」美人連はこんなことを言って米友を口惜(くや)しがらせました...
中里介山 「大菩薩峠」
...また米友は尾上山(おべやま)の隠ヶ岡で命を拾われて以来...
中里介山 「大菩薩峠」
...その櫓の上に立っている米友に眼がつきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友は思案に暮れながら不動尊を担いで...
中里介山 「大菩薩峠」
...心身疲労の慰藉ともなるべき――アメリカインデアン伝来の火附草をとってまず一服という手先の芸当が米友にはできません...
中里介山 「大菩薩峠」
...十四米友は、金の袋を置きっぱなしにして、そのまま出て行ってしまう...
中里介山 「大菩薩峠」
...それで米はもう要らないと言い出したら...
中谷宇吉郎 「稲の一日」
...よし不要になったところで米価は必定騰(あが)るのだから...
服部之総 「志士と経済」
...ダゴノモン加賀の河北郡の農村では米を搗くときに臼(うす)の外へ飛び散った分を拾い集め...
柳田國男 「食料名彙」
...『延喜式(えんぎしき)』には「公私運米五斗為俵(たわらとなす)」という規定があるが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...その頃はまだ亜米利加にも円タクなんてものが無かったんですからね...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...お米も寝床にジッと固くなっているらしい...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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