...庭先の籐椅子に腰をおろした...
芥川龍之介 「歯車」
...その土瓶にしても蔓(つる)を籐(とう)にしようと思つてゐたのが竹になつたりすることもある...
芥川龍之介 「一つの作が出来上るまで」
...つと籐椅子から立った...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...籐(とう)のステッキ...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...紅茶の茶碗を前にして籐椅子(とういす)に凭(よ)りながら大型の洋書のページをめくっているのが分る...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...明月、涼風、籐椅子、レコード、物みなよろし...
種田山頭火 「行乞記」
...二所籐(とう)の弓に取副(とりそ)え...
直木三十五 「南国太平記」
...父の世に在った頃大久保の家には大きな紫檀の卓子の上に折々支那の饅頭や果物が青磁の鉢や籐編みの籃に盛られてあった...
永井荷風 「砂糖」
...筏師(いかだし)がさすように筒に入れて籐(とう)を巻いたのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...裏の芝生へ籐椅子をもちだして風に吹かれながら聞いていると...
久生十蘭 「だいこん」
...彼の叔母がひとりで籐椅子に凭りかかつてゐるのを認めると...
堀辰雄 「恢復期」
...「その籐椅子のことなのよ」そしてそのやうに和やかな空氣が...
堀辰雄 「ルウベンスの僞畫」
...縁側の籐椅子に凭りながら...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...籐のはぜかかった古い揺り椅子がそこにあった...
「おもかげ」
...籐椅子二つつないで脚をのばし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...すぐ上り口に脱いである籐表の...
室生犀星 「三階の家」
...○竹行李(たけごうり)(台北市内所見)隅の籐(とう)の編み方は旨(うま)いものだ...
柳宗悦 「台湾の民藝について」
...同じ瓶敷ですが近時通草蔓(あけびづる)を花形に編んで籐(とう)で止めた美しいものを作り出しました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??