...壁側(かべぎわ)の籐椅子(とういす)から身を起した...
芥川龍之介 「影」
...」右隣の籐椅子(とういす)に坐っているのは英吉利(イギリス)人らしい老人である...
芥川龍之介 「不思議な島」
...ただ籐の長椅子の上に新聞が一枚抛(ほう)り出してある...
芥川龍之介 「不思議な島」
...ハバノフ特使は傍の籐椅子を指さした...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...船長室の籐椅子のうえにおいて...
海野十三 「火薬船」
...そして私は、籐椅子をもって、下に下りていった...
海野十三 「地球要塞」
...終日籐椅子(とういす)に寝そべり...
太宰治 「川端康成へ」
...籐のステッキを両手でついて...
豊島与志雄 「自由人」
...彼はいつもそこへ籐の寢椅子を持ち出してごろりと横になつた...
堀辰雄 「恢復期」
...黙ったまま私の横の籐椅子に腰を下ろした...
堀辰雄 「晩夏」
...暗殺手段として使いかねません」すぐにノラが籐(とう)椅子と実弾入り拳銃を持って戻ってきた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...縁側の籐椅子に腰かけてゐると先方も縁側へ出て來たりして...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...籐表ての駒下駄を絹足袋の□((一字不明))にひっかけて居る...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...籐のはぜかかった古い揺り椅子がそこにあった...
「おもかげ」
...家じゅうただ一脚の籐椅子にかけて...
「小祝の一家」
...籐(とう)でしっかりしていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...籐(とう)を斜め十字なりに巻き...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...藤の花蔭に長い籐椅子に倚(よ)つて居る白衣の独逸(ドイツ)婦人などを美しく思つて過ぎた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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