...――ひと籃(かご)の暑さ照りけり巴旦杏三 黄鶴楼甘棠酒茶楼(かんとうしゅちゃろう)と言う赤煉瓦の茶館...
芥川龍之介 「雑信一束」
...カリフォルニヤから来る水々しい葡萄(ぶどう)やバナナを器用な経木(きょうぎ)の小籃(こかご)に盛ったり...
有島武郎 「或る女」
...木村の持って来た果物(くだもの)をありったけ籃(かご)につめて...
有島武郎 「或る女」
...愛の搖籃(ゆりかご)の中に温かき日に照され清淨の月に接吻された兒が...
石川啄木 「雲は天才である」
...それは揺籃(ようらん)のようにかすかにうごめいていた...
江戸川乱歩 「影男」
...魚籃も釣竿も其のままにして...
田中貢太郎 「おいてけ堀」
...その此方(こちら)に鯉でも入つてゐるらしい大きな魚籃(びく)の川に浸けてあるのがそれと見えた...
田山録弥 「山間の旅舎」
...老人は揺籃のそばに寄ってゆく...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...揺籃(ゆりかご)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人を揺籃(ゆりかご)に結びつける子供時代のくだらない事柄を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...魚籃観音(ぎょらんかんのん)というのがあって...
豊島与志雄 「長彦と丸彦」
...おつぎは米俵(こめだはら)へ登(のぼ)つて其(その)上(うへ)に低(ひく)く釣(つ)つた竹籃(たけかご)の塒(とや)を覗(のぞ)いた時(とき)...
長塚節 「土」
...わざわざ御注文ですもの」「その籃も買ってきたんですか」「いいえ」「家にあったんですか」「ええ」「たいへん大きなものですね...
夏目漱石 「三四郎」
...そのうちに睡眠が彼を揺籃へ連れて行く...
原民喜 「虹」
...その霧から發生する流行病の搖籃であつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私は胴籃を下げ、根掘りを握って日本国中の山谷を歩き廻って採集した...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...○文教局長主催の座談会席上にて彰化市の籃蒸(ナンスーン)を示しつつこういうものを普段平気で使いこなすその生活の幅...
柳宗悦 「台湾の民藝について」
...各種の思想は泰平の揺籃(えうらん)中に育てられたり...
山路愛山 「頼襄を論ず」
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