...彼は出雲(いずも)の簸(ひ)の川を遡(さかのぼ)って行く...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...あるいは穀物から籾殻(もみがら)を簸(あお)りわけたりするのに使用する...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...簸川(ひのかわ)郡某村に釣魚をもってなによりの娯楽とし...
井上円了 「おばけの正体」
...信乃の家の飼犬が噛み殺した伯母の亀篠(かめざさ)の秘蔵猫に因(ちな)んで橋名を附けられたと作者が考証する簸川(ひかわ)の猫股橋(ねこまたばし)というのが近所であるから...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...簸川平原は、山陰道にては第一の平原なるが、西風つよければ、この平原の農家は、西方に一列の木立をひかへたるのみにて、明るし...
大町桂月 「東京の近郊」
...簸(み)であおられるように漂わされた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「汪士秀」
...宍道湖以西の簸川平野も...
田畑修一郎 「出雲鉄と安来節」
...この刈りこまれた防風林は簸川平野だけにかぎられるので...
田畑修一郎 「出雲鉄と安来節」
...簸川平野とは又ちがつた明い...
田畑修一郎 「出雲鉄と安来節」
...出雲(いずも)の簸(ひ)の川上というところにいたりたもう...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...風雨のごとくその心を簸(ふる)い撼(うご)かしつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...徳川三百年の封建社会をただ一簸(あお)りに推流(おしなが)して日本を打って一丸とした世界の大潮流は...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...お神簸は吉であつたのに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
......
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...水簸せず、荒地のままで使っているから、いちめんに石ハゼが出ているのも面白い...
久生十蘭 「春の山」
...上から下に流れるにつれて水簸(すいひ)はすむのである...
柳宗悦 「日田の皿山」
...出雲(いずも)の簸川(ひかわ)郡日御崎(ひのみさき)の附近で鵜峠(うど)・鷺浦(さぎうら)の二大字を合わせて鵜鷺(うさぎ)村というのがある...
柳田國男 「地名の研究」
...箕(み)で簸(ひ)るのが仕事だったのに...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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