...死ねないのだらう!晴れた朝の悲しいたよりだつた(寸鶏頭君の病篤し)・酔へば人がなつかしうなつて出てゆく師走夕暮...
種田山頭火 「行乞記」
...母公のお叱りは、ただただ、遠国におわすあなたの妹君をいじらしき者、可愛いものと、情にひかれておいでになるだけのことですから」「では、どうして母をなだめるか」「一人の大将に五百騎ほどをさずけ、急遽、荊州へさし向けられ、玄徳の御内方たる妹君へ、そっと密書を送って、母公の病篤し、命(めい)旦夕(たんせき)にあり、すぐかえり給えとうながすのです」「む、む」「その折、玄徳の一子、阿斗(あと)をも連れて、呉へ下ってこられたなら、あとはもう此方のものです...
吉川英治 「三国志」
...大隈侯病篤しと稱へられ余もまた病褥(びやうじよく)にある日...
若山牧水 「樹木とその葉」
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