...他との比較によつて益々祖国に対する自信の篤くなることを感じて来た...
阿部次郎 「帰来」
...二佛を信ずること篤く...
長塚節 「草津行」
...いろ/\篤く云つてくれた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...人の気質が篤く覇気はあるらしいが...
宮本百合子 「九州の東海岸」
...(c)例えばあまりにも病篤くして危険を思う暇だになかりし(セネカ)古人のようであったことなど(b)を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...慈悲の心に篤く、申し分なく優しい人柄だったけれど、出入りの者たちは「けちんぼう」だと蔭口をきいていた...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...実直で信義に篤く...
吉川英治 「三国志」
...のみならず土地の民望は篤く...
吉川英治 「三国志」
...礼篤く案内されてきた...
吉川英治 「三国志」
...「甘寧といえば、黄祖の藩にその人ありと、隣国まで聞えている勇士、さるにても、憐れなることよと、それがしも仔細を聞いて、その心事を思いやり……わが君がお用いあるや否やは保証の限りではないが、有能の士とあれば、篤く養い、賢人とあれば礼を重うしてお迎えある明君なれば、ともあれ御前にお取次ぎ申すであろうと、矢を折って、誓いを示したところ、甘寧はさらに江上の船から数百人の手下を陸へ呼びあげて――否やお沙汰の下るまで慎んでお待ちおりますと――ただ今、龍湫(りゅうしゅう)の岸辺に屯(たむろ)して、さし控えておりまする」三「時なるかな!」と、孫権は手を打ってよろこんだ...
吉川英治 「三国志」
...劉が礼を篤くして...
吉川英治 「三国志」
...遺骸は篤く葬られた...
吉川英治 「三国志」
...日頃の友誼をさらに篤く思うだろう」といった...
吉川英治 「三国志」
...玄徳の信任も篤く...
吉川英治 「三国志」
...「常々、ご病身でもあったせいでしょうが、問罪の状をお渡しすると、その夜、自らお頸(くび)を縊(くく)って、あわれ自害してお果て遊ばしました」曹丕はひどく後悔したが、事及ばず、篤く葬らせた...
吉川英治 「三国志」
...遠く出て迎えの礼を篤くするためである...
吉川英治 「三国志」
...兵を用いて手篤く弔(とむら)えと命じた...
吉川英治 「三国志」
...篤くお礼は申しあげる」「……そうですか...
吉川英治 「新書太閤記」
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