...危篤という電報は...
梅崎春生 「狂い凧」
...それは九兵衞は仏教の篤信者であったからである...
小泉八雲 大谷正信訳 「蠅のはなし」
...)○此地の人すべて篤実温厚(とくじつをんこう)にして人と争(あらそ)ふことなく...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...その時は肺炎を併発して危篤な御容態だったと聞いております...
谷崎潤一郎 「途上」
...その篤実な考察の合間合間に顔を出すのではないかと思う...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
......
永井荷風 「書かでもの記」
...その娘の面(かお)を篤(とく)と見定め...
中里介山 「大菩薩峠」
...川の中の強情者の行動を改めて篤(とく)と見据えて見たが...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ水温上昇の一篤農家という人の工夫をきいたら...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...危篤(きとく)の親族の最後を見取る為です...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...図らずも神戸に二人の篤志家が現れた...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...「病噎、自春及秋漸篤、終不起、実八月十三日也」と、行状に書してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...悠ちゃんも信さんもお侍の子なんだってな」綾瀬川でその年は正篤が五百匁あまりの鯉を釣った...
山本周五郎 「桑の木物語」
...――正篤は名君という噂であった...
山本周五郎 「桑の木物語」
...街に務(つと)めている息子から危篤の電報を受けとった...
横光利一 「蠅」
...みな礼を篤うしたので...
吉川英治 「三国志」
...わが母の危篤に駈けつけるのがなぜいけないか」「しからば...
吉川英治 「三国志」
...温厚篤実(おんこうとくじつ)な人物という信用をもっているからだ...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索