...ある正直な男に無名の篤志家(とくしか)からほどこし物をもらってやったり...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...水戸はこの友情に篤(あつ)いドレゴがその夜飲み過ぎたことと...
海野十三 「地球発狂事件」
...危篤(きとく)だと云う電報が来たのは...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...その篤志家の行爲を受けてをられるだらうと思つた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...篤麿不敏と雖も已むべきに非るを知ればなりと...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...伊藤博文伯をして維新の元勲立憲国大首相たるの挙措あらしめむと欲するに外ならず然れども今や篤麿は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼の病気が愈々危篤の時余は東京にいなかったと思うが...
中里介山 「生前身後の事」
...立戻って篤(とく)と見直しと致しましょう」こんなことを返事してみました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「私は夫人のお父様が危篤になっているその場から来たんです」「お客様...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...篤(とく)と勘考(かんこう)す可き所なり...
福沢諭吉 「女大学評論」
...それに役者のゐないこと、しみ/″\淋しい、渡辺篤がほしい、結局さうなる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...武者小路実篤諸氏の随筆が...
牧野信一 「月評」
...わが邦では古く帝皇以下ことごとくその経文を篤信して静かにその出世を竢たれたので...
南方熊楠 「十二支考」
...珍しい篤実性を持っておられます...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...孤独のマルグリットはこの間にカトリック教の信仰を篤くし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...帝は病の篤(あつ)きを知られたか...
吉川英治 「三国志」
...「おそらく孔明は危篤に陥ちておるものと思われる...
吉川英治 「三国志」
...わしは母の危篤で...
吉川英治 「宮本武蔵」
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