...さはれ我が舟がゝりほとゝぎす待つ夜(よる)の江や帆もつくろひぬ篝(かがり)の影(かげ)にの窮したるには...
石川啄木 「閑天地」
...それは町の辻(つじ)に設(もう)けられた篝火(かがりび)です...
海野十三 「崩れる鬼影」
...篝(かがり)は光煌々と...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...篝火を取巻いたりして...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...盛んな篝火(かがりび)が夜明かし焚かれつつあると見える...
中里介山 「大菩薩峠」
...篝に近く行つて見た時船が一艘おろされるやうであつた...
長塚節 「隣室の客」
...時々篝火が崩(くず)れる音がする...
夏目漱石 「夢十夜」
...庭の泉水の傍らには篝火が焚かれて...
牧野信一 「サクラの花びら」
...大きな篝火――その周囲には激しい眼つきの女たちが立って自分を見ている――大きな篝火を見た...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「かなしき女王」
...幸先を祝った篝火(かがりび)のようにも思われるのだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...篝の明りの涼しいのに引き止められてです」と言わせると三人の公達がこちらへ来た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あの篝火の中を通って行くより外には...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...次の篝火へ移ったが...
山本周五郎 「山彦乙女」
...陣地陣地の篝(かがり)などで...
吉川英治 「剣の四君子」
...内部も暗々黒々として篝(かがり)の火一つみえない...
吉川英治 「三国志」
...篝(かがり)の火を盗んで...
吉川英治 「私本太平記」
...毒虫や蚊を追うべく篝(かがり)を焚(た)かせて...
吉川英治 「新書太閤記」
...見れば!篝火(かがり)の下に投げだされた女の死顔...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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