...――何れも皆踊の輪に加つたので――二箇所の篝火は赤々と燃えに燃える...
石川啄木 「鳥影」
...それは町の辻(つじ)に設(もう)けられた篝火(かがりび)です...
海野十三 「崩れる鬼影」
...私はしらじらと燃える篝火の火影で...
薄田泣菫 「独楽園」
...くすぶっている篝火の余燼のようであった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...行つて見ると庭に篝が焚いてあつて人が一杯に其火を取り捲いてがや/\と騒いで居る...
長塚節 「隣室の客」
...それにしては話声もせず篝(かがり)の爆(はぜ)る音も聞えぬのは何故であろう? いや...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...――川向ひの篝火は既に火が点じられて相当の時がたつたらしく...
牧野信一 「舞踏会余話」
...この気味の悪い篝火の上で...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...やっぱり夢でなかったと思いました」「覗いたとは? どこを」「篝(かがり)の燃えている本陣の内を」「そこで...
吉川英治 「上杉謙信」
...洛中諸所の篝屋(かがりや)とは...
吉川英治 「私本太平記」
...所々の辻篝(つじかがり)などは...
吉川英治 「私本太平記」
...無数の赤い蛍火(ほたるび)といっていい遠篝(とおかがり)が見えたのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...居合わせた篝屋武士十人ほどがすぐ駈けつけた...
吉川英治 「私本太平記」
...責任者の警固がしらや篝屋(かがりや)番の武士などは...
吉川英治 「私本太平記」
...砦の一ヵ所に炎々(えんえん)と篝(かがり)をたいて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...かえってきたか!」ふたりはすぐに篝(かがり)をはなれて立ち...
吉川英治 「神州天馬侠」
...家々のどこもかしこも篝(かがり)で赤く染められ...
吉川英治 「新書太閤記」
...篝(かがり)をたいていた...
吉川英治 「源頼朝」
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