...この年になつてもいまだにその節まわしが耳に残つているところをみると人間の記憶力の気まぐれな選択作用に驚かされる...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...低い太い声で悠長な節まわしで歌いだした...
梅崎春生 「風宴」
...この長ひげめ!」三浦は、衛兵長に腰をけられて、いやいやながら歩きだしたが、その時、とつぜん、妙な節まわしで、唄をうたいだした...
海野十三 「太平洋魔城」
...頗(すこぶ)る古い節まわしだった...
海野十三 「蠅男」
...その節まわしは孔生がこれまで聞いたことのないものであった...
田中貢太郎 「嬌娜」
...おのずから節まわしもこまやかになりこえさえ一そうのつやを発しましたので...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...例えばどういう不快な節まわしの流行小唄でも...
戸坂潤 「社会時評」
...暢気(のんき)そうに湯のなかで大声で歌っている節まわしは...
原民喜 「壊滅の序曲」
...岸の柳を頼りない節まわしでうたうのを聞いているうちに...
火野葦平 「糞尿譚」
...でたらめな節まわしに口笛を吹きあげたりして...
本庄陸男 「白い壁」
...やがてある節まわしを真似しはじめる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...節まわしも木遣りそのままであった...
山本周五郎 「さぶ」
...節まわしもぶっきらぼうであった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...しかも節まわしが巧みで...
吉川英治 「新・水滸伝」
...陽気な節まわしの口笛を吹き出した...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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