...「イヤあの箱枕(はこまくら)を此柱(このはしら)へうちつけて立(た)ちながら寢(ね)るつもりだ...
泉鏡太郎 「大阪まで」
...男枕の横に女の箱枕も置いてある...
外村繁 「澪標」
...彼女をこの箱枕に寝させ...
豊島与志雄 「聖女人像」
...真赤な箱枕を取り出した...
豊島与志雄 「聖女人像」
...箱枕を私のそばに投げだしたのだ...
豊島与志雄 「聖女人像」
...この大事な箱枕をして...
豊島与志雄 「聖女人像」
...まもなく一つの箱枕を持って来た清澄の茂太郎は...
中里介山 「大菩薩峠」
...箱枕(はこまくら)の括(くゝ)りは紙(かみ)で包(つゝ)んでないばかりでなく...
長塚節 「土」
...赤い箱枕(はこまくら)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...懐紙を掛けた、赤い箱枕、八五郎には馴れない代物(しろもの)ですが、娘の髪の匂いが沁みて、独り者の八五郎には、これも妙に悩ましい代物です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...箱枕じゃないか」取出したのは朱塗りの女枕...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...箱枕(はこまくら)ぢやないか」取出したのは朱塗の女枕...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...高下駄のような感じの黒い箱枕がちんと二ツならんで...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...箱枕をひとつ粉々に掴みつぶした...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...塗った箱枕、うちに一つもない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...母さんが悪かったこと」箱枕に額を伏せて泣いていた母は袖口でこっそりと眼を拭くと...
矢田津世子 「女心拾遺」
...箱枕の当るところが...
山本周五郎 「花も刀も」
...枕も箱枕ではなく...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
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