...ギフトに箱入のチョコレートを贈った...
...箱入り息子だから、生活費は親が出している...
...ダンボールの箱入りで届いた商品が、破損している場合は交換してもらえますか?...
...箱入り娘として育てられた彼女は、常に品のある振る舞いをする...
...誰でも一度は、箱入り思考から解放されようとする時期があると思います...
...重箱入りの上等弁当でなく...
梅崎春生 「腹のへった話」
...大家の箱入り娘、がんこにはねつけているジャジャ馬女、あるいはご友人の奥さま、女社長、女学者、どんな地位の人でも、むずかしければむずかしいほどけっこうです...
江戸川乱歩 「影男」
...箱入りのおもちやをもらひました...
鈴木三重吉 「一本足の兵隊」
...これを箱入にして蔵(しま)つて置かなかつたのは...
薄田泣菫 「茶話」
...ほんとうの昔の箱入娘...
谷崎潤一郎 「細雪」
...お春が最初手ほどきをして貰ったのは一昨年の秋のことで、幸子は大阪で七つ八つの幼い娘が入門の時に習う、「箱入りの、姫も出しけり雛祭(ひなまつり)」と云うあの唄や「四季の花」などから始めて、折々気が向くと教えてやったので、今では「黒髪」だの「万歳」だのが上っていたが、女学校が嫌(きら)いで女中奉公を志願した彼女も、芸事は好きであると見えて、今日は稽古をして上げると云われた日は急いで用事を片附けると云う風であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...箱入りの包みを持って来た主人の声に相違ないから...
中里介山 「大菩薩峠」
...菓子を箱入のまま茶を売る男が客の間へ配って歩くのがこの席の習慣になっていた...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...お新に男を取られたという話もないし――お新は十八といっても、本当の箱入娘で、お才のような凄い年増と、男出入りをするような柄じゃありません」ガラッ八の八五郎の報告は、ますます微に入りますが、それにも拘(かか)わらず、下手人の見当はまるっきりつきません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「何か聞出したのか」「お隣の長崎屋――あの万両分限の箱入り娘お喜多が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...黄八丈(きはちじょう)の振袖で演壇にたって自由党の箱入り娘とよばれた...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...一生(いつしやう)を箱入(はこい)りらしく暮(く)らさせんとにや...
樋口一葉 「曉月夜」
...下町の老舖(しにせ)の箱入娘や...
久生十蘭 「魔都」
...私は初号型のゴム印で1から0までそろつて箱入りになつてるやつを二三箱ほどためしに買つて...
宮地嘉六 「老残」
...」「それから金魚餌という箱入の餌がほしいわ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...装(そうこう)頗る美にして桐の箱入になっていた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...箱入り女房ともなればな」「世間ずれがしなさすぎるよ...
山本周五郎 「季節のない街」
...そんな大家の箱入り娘が自分から嫁にゆきたがるなんて...
山本周五郎 「五瓣の椿」
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