...木箱(きばこ)だとか...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...「その箱は棚の上へあげろ...
大杉栄 「獄中記」
...箱入りのおもちやをもらひました...
鈴木三重吉 「一本足の兵隊」
...私が取って重箱の下に敷きましたが...
太宰治 「新釈諸国噺」
...挟箱(はさみばこ)や鳥毛の槍(やり)を押し立てて舞踊しながら練り歩く百年前の姿をした「サムライ日本」の行進のために「モダーン日本」の自由主義を代表する自動車の流れが堰(せ)き留められてしまったのである...
寺田寅彦 「箱根熱海バス紀行」
...なお不足な空気は箱の一部に圧搾した酸素が必要に応じて少しずつ補われる仕掛けになっている...
寺田寅彦 「話の種」
...燈下反古紙にて箱を張る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...大箱の岬を覗くものは馬鹿だといふのだと道者がいつた...
長塚節 「鉛筆日抄」
...もしその学問で、現代の科学と同じ方法を使いたければ、例えば透視の実験ならば、棒を何本か密閉した箱の中に入れ、その箱を振って、棒がどういう形に組み合わされているかを当てさせるような方法が考えられる...
中谷宇吉郎 「心霊現象と科学」
...それからは時々寒い夜(よる)も箱にしまってやるのを忘れることがあった...
夏目漱石 「文鳥」
...仕方(しかた)なしに鈴(すゞ)の着(つ)いた御手玉(おてだま)を一箱(ひとはこ)買(か)つて...
夏目漱石 「門」
...三千両の小判は三つの千両箱に詰められ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...黒塗りの箱へ入れて――形見のつもりで藏の隅へそつと隱して置いたといふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのまま蓋(ふた)の開いている箱や...
原民喜 「壊滅の序曲」
...「有名なお饒舌箱(チャタア・バックス)をすこし動かしてくるさ...
久生十蘭 「だいこん」
...母上箱根より帰られた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...『用捨箱』の説通りだ...
南方熊楠 「十二支考」
...薬の残りを箱の中の瓶に返して...
夢野久作 「笑う唖女」
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