...第一二三項 箱根の天狗天狗談は全国いたるところにあるが...
井上円了 「おばけの正体」
...公衆電話箱に飛びこんで...
海野十三 「深夜の市長」
...小さいわりにはひどく重い箱でした...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...「彼(あ)の箱の中から...
田中貢太郎 「位牌と鼠」
...二つのものの外面的関係から呼び出される連想としては「身はぬれ紙の取り所なき」に対する「小刀の蛤刃(はまぐりば)なる細工箱」のごときがそれである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...外に大きな箱(はこ)を四つばかり積み込んで赤ふんは岸へ漕ぎ戻(もど)して来た...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...今でも古い友達は、私の顔を見ると、無粋な弁当箱を、すぐに連想するかも知れない...
野村胡堂 「胡堂百話」
...石の地蔵様の方がいくらか重いから、千両箱は竿ごと引寄せられて、塀の上へ来る理窟だろう」「ヘエ――考えたね」「そこを塀の上へ登って、こっちへ千両箱を越さしたんだ、大きな音を立てずに、二つの千両箱は、スルスルと畑の中へ滑り落ちたんだね」「なる――」「畑の中には、参詣人の踏み荒した足跡に交って、重い物を置いた、四角な跡や、縄の跡などがあるだろう」「ヘエ――」「土塀の上もあの通り少し壊れている」「すると、泥棒は外から入ったんですね」「そうだよ」「藤三郎とお仙は?」「それが俺をすっかり迷わせたんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...帳場で使ふ當り箱と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...博士邸の塵芥(ごみ)箱の中から...
平林初之輔 「少年探偵 呉田博士と与一」
...箱根と来れば、先づじっくりと湯に浸るのが当然だが、ホテルと来ては、そのたのしみは、まるで無い、部屋のバスか、パノラマみたいな馬鹿気た風呂か...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...日曜でもこの部屋で人形を箱から取り出して着物を更へてやつたり...
北條民雄 「鬼神」
...すると綾さんは風呂敷包にした菓子箱を抱込むで毎日のやうに駄菓子を賣りに來た...
三島霜川 「昔の女」
...まもなくみんなははきものを下駄箱(げたばこ)に入れて教室へはいって...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...毎朝鳥の餌を運んで行く「みかん箱」にまで「第何号」「鶏舎専用」などと書いて居る...
宮本百合子 「後庭」
...抜き糸を箱の底へためたような小説がいやでいやで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...箱の表をそっと撫(な)でた...
山本周五郎 「落ち梅記」
...「お許(もと)が、あちらへ参ったら、覚淵御房にお会いして、伊豆、箱根、三島の三社へ、頼朝の代りに、素懐(そかい)の大願成就の願文を捧げていただくように、お願いしておいて欲しい...
吉川英治 「源頼朝」
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