...それから必ずある炭火を入れた箱...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...箱を見つけました...
海野十三 「超人間X号」
...こんどは、さっきのような大ガニもあらわれず、八つの箱は、ぶじに甲板についたのです...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...「椿子の箱、只今伊吹山麓を通過...
高浜虚子 「椿子物語」
...紅箱を戴きましょうか」貴婦人は笑って手を出した...
田中貢太郎 「崔書生」
...品子は二三度、「リヽー」と呼んでみたけれども、彼女の方へはチラリとそつけない流眄(ながしめ)を与へたきりで、先(ま)づ出入口と押入の閾際(しきいぎわ)へ行つて匂を嗅いで見、次ぎには窓の所へ行つてガラス障子を一枚づゝ嗅いで見、針箱、座布団、物差、縫ひかけの衣類など、その辺にあるものを一々丹念に嗅いで廻つた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...ところで箱の中へたたきこまれるとき...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...」「箱馬車をつけてですか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...山と云っても小田原からすぐ行かれる所は箱根のほかにありません...
夏目漱石 「行人」
...車が馳(か)け出すと冷たい風が膝掛と杉箱の間から吹き込んだ...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...――昨日錢箱を覗いた娘の父親だよ」「えツ」「後ろから刺すのは卑怯(ひけふ)だが――正面から向つては討つ見込みがなかつたのかな」平次はつく/″\そんな事を言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...銭箱じゃなかったんだぜ」銭形平次は思いも寄らぬ事を言うのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その後で箱や袋などの附屬品を持込んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――千両箱を杉なりに積んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さて、箱根に次いで、どこが好きかと言はれると、もはや返事に困るが、嫌ひでないといふ側からなら、先づ第一に伊香保をあげたい...
萩原朔太郎 「石段上りの街」
...煎豆を重箱に詰めて置いて...
正宗白鳥 「月を見ながら」
...帳面(ちょうづら)で見ると、高値(たか)い仕出しの料理や、贅沢な重箱物が、船宿や、妾宅や、ばくち場や、およそ享楽的な集合所へ、どんどん出ている...
吉川英治 「脚」
...わたしの匿れていた箱は...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??