...片隅の本箱の上に積んだ原稿紙を五六十枚攫(つか)んで来て...
石川啄木 「病院の窓」
...例えば本箱の棚の書物の並べ方などが...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...あの箱は?」ボスコウィッチは棚の上を見あげた...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...宗祇忌(そうぎき)を今に修することゆかし七月三十一日 斎藤香村より箱根早雲寺(そううんじ)に宗祇忌を修する由にて句を徴されて...
高浜虚子 「六百句」
...おしまいの方は唄(うた)のように云って弁当箱をカチャッとおいてちょッとも哀れそうでない笑い声をたてた...
徳永直 「冬枯れ」
...背中にしよつてゐた箱をさし出したまま...
豊島与志雄 「鬼カゲさま」
...香箱(こうばこ)の類...
中里介山 「大菩薩峠」
...薬箱も取り敢(あ)えずに駈けつけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...肝腎(かんじん)の決定的実験の際に箱の中に乾板を入れ忘れられたのである...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...ペンキ塗の箱だね...
夏目漱石 「倫敦消息」
...酉(とり)の市(いち)の熊手へブラ下げるような箱へ入れるわけじゃございません」「中には何が入っているんだえ」「十二三ありますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大した罪ぢやあるまいと――」「馬鹿ツ」「へエー」「餘計な事をするから物事がこんがらかるぢやないか」「へエー」「その證文をもとの手箱へ返せ――と言ふところだが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...外箱は塗(ぬり)がありました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...目当ての木箱は地下室にあります...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...ハッピを着た職人が三四人で何かの空箱に腰かけ焚火をかこんで...
「鏡餅」
...真後を向いていた男はわざわざ空箱の上で上体をひねって...
「鏡餅」
...客の膝の向うに硯箱(すずりばこ)や短冊(たんざく)などが並べてあり...
山本周五郎 「新潮記」
...浦潮斯徳(ウラジホストツク)の勧工場(くわんこうば)で買つて来た桃色の箱に入(はひ)つた百本入(いり)の巻煙草(たばこ)と...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
便利!手書き漢字入力検索