...風呂に箝(は)め...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...余ハ箝黙シテ不三敢テ出サ二一語ヲ一...
京山人百樹 「北越雪譜」
...するとその拍子に頤(あご)が箝(はま)るからな...
薄田泣菫 「茶話」
...自分(じぶん)もかく枷(かせ)を箝(は)められて...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...かつて母のかぼそい指が箝(は)めたであろうそれらの爪を...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...延いて政治的思想的言論全般に就いての箝口令を意味している...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...他新聞乃至他のジャーナリズム機関一般に於て自社のスターに対する箝口令を敷くことにあるのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...否箝口令が実施されるに至ったと云った方がよいだろう...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...それをいつでも柄(え)の中へ箝(は)め込むことができるようにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ緊箍咒(きんそうじゅ)(悟空の頭に箝(は)められている金の輪で...
中島敦 「悟浄歎異」
...余り善良なものは却つて悪(あく)人であるかの如く怯(おび)えるものだといふシヱクスピヤの言事は高橋に当箝(はま)るだらう...
中原中也 「高橋新吉論」
...箝束的(けんそくてき)な初期(しよき)に於(おい)てすら...
夏目漱石 「門」
...どうしてかように自己を箝束(かんそく)する力を具(そな)えているかと思うと...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...其所(そこ)には箝(はま)りたり...
三木竹二 「明治座評」
...手錠を箝(は)められた囚人や其を護送する劍を光らせる巡査や...
三島霜川 「解剖室」
...七輪へかけるなら辷(すべ)らないように木の枠を七輪の方へ箝(は)めればよし...
村井弦斎 「食道楽」
...これは火鉢の中へ深い鍋が半分箝って底ばかりでなく腰の周囲(まわり)を尽く温めるようになるから火の利き方がよい...
村井弦斎 「食道楽」
...人間の頭が悪く理窟で固まってしまって「神秘」とか「不思議」とか「超自然」とかいう理窟に当て箝(は)まらない事を片端(かたはし)から軽蔑して罵倒してしまうのを...
夢野久作 「暗黒公使」
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