...俺が覚えてるだけでも真珠を七箇(なゝつ)箝(は)めた領留針(ブルーチ)...
内田魯庵 「犬物語」
...その箝(は)め合(あは)せの所に...
薄田泣菫 「茶話」
...するとその拍子にうまく頤(あご)が箝(は)まるからな...
薄田泣菫 「茶話」
...自分(じぶん)も恁(か)く枷(かせ)を箝(は)められて...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...こてこて箝(は)めた指環...
徳田秋声 「仮装人物」
...総桐(そうぎり)の箪笥(たんす)が三棹(さお)も箝(は)め込みになっており...
徳田秋声 「縮図」
...印台の金の指環(ゆびわ)など指に箝(は)めて...
徳田秋声 「縮図」
...この新聞紙反動化現象は社内幹部の自発的な決心によるものでもあるが(例えば自分の新聞紙以外のジャーナリズムに於て記者は言論を発表してはならぬという箝口令が社内で下された――恰度軍人は軍部大臣を通じて大蔵省の官吏は蔵相か次官を通じてしか物を云ってはならぬということになったように)...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...でえだらぼっちという字には何を当箝(あては)めたらよいか...
中里介山 「大菩薩峠」
...人がわが口を箝(かん)するからである...
夏目漱石 「野分」
...箝(やす)の名人ですつてね」「箝?」「銛(もり)に似て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お勢も仕方なく口を箝(つぐ)んで...
二葉亭四迷 「浮雲」
...ふと口を箝(つぐ)んで顔を曇らせる...
二葉亭四迷 「浮雲」
...箝(はま)らぬは尤(もっとも)とはいひながら...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...手錠を箝(は)められた囚人や其を護送する劍を光らせる巡査や...
三島霜川 「解剖室」
...七輪へテンピを載(の)せるのもそのままでは辷(すべ)って困るから四角な木の枠を箝(は)めてこの通りにして使うのだとテンピの使用法を実地に示せば何ほど利益だか知れません...
村井弦斎 「食道楽」
...四角に見えたる食卓ながら横に板を抽(ぬ)き出(だ)して支えの腕木を箝(は)めければ忽(たち)まち長方形の大なる食卓と変じぬ...
村井弦斎 「食道楽」
...更に後になると厳密な箝口令を敷く必要が出てきたのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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