...おろかや波はマリヤのまばゆきみあしのいきだはしき大洋の口を箝(かん)し得ると知らずや...
アルテュル・ランボオ 上田敏訳 「醉ひどれ船」
...風呂に箝(は)め...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...首に鉄を箝(は)められ...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...志士の口を箝(かん)して...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...之を機会に社員の社外に於ける言論活動に箝口令が下された...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...否箝口令が実施されるに至ったと云った方がよいだろう...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...砕けた腰がまた箝(はま)ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...然し私に子のあるといふことが何時でも父の口を箝ませました...
長塚節 「教師」
...余り善良なものは却つて悪(あく)人であるかの如く怯(おび)えるものだといふシヱクスピヤの言事は高橋に当箝(はま)るだらう...
中原中也 「高橋新吉論」
...繊鑷ヲ以テ之ヲ箝提スト...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究」
...箝束的(けんそくてき)な初期においてすら...
夏目漱石 「門」
...手錠を箝められ、腰縄がつけられた...
平出修 「逆徒」
...競争と云う訳字を造り出して之(これ)に当箝(あては)め...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...其所(そこ)には箝(はま)りたり...
三木竹二 「明治座評」
...七輪へテンピを載(の)せるのもそのままでは辷(すべ)って困るから四角な木の枠を箝(は)めてこの通りにして使うのだとテンピの使用法を実地に示せば何ほど利益だか知れません...
村井弦斎 「食道楽」
...それにスポリと箝って火気が決して外へ散らん...
村井弦斎 「食道楽」
...それから鍋をスポリと箝めるが一旦火になった炭だから決して消えない...
村井弦斎 「食道楽」
...1855なんの箝制(けんせい)も受けずに...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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