...全(まる)で独帝(カイゼル)に当(あ)て箝(はま)るだらう...
薄田泣菫 「茶話」
...滅多に箝(は)めない宝石入の指輪を大事に蔵(しま)っていた形跡があるのだから...
辰野隆 「愛書癖」
...総桐(そうぎり)の箪笥(たんす)が三棹(さお)も箝(は)め込みになっており...
徳田秋声 「縮図」
...之を機会に社員の社外に於ける言論活動に箝口令が下された...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...それをいつでも柄(え)の中へ箝(は)め込むことができるようにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ緊箍咒(きんそうじゅ)(悟空の頭に箝(は)められている金の輪で...
中島敦 「悟浄歎異」
...余り善良なものは却つて悪(あく)人であるかの如く怯(おび)えるものだといふシヱクスピヤの言事は高橋に当箝(はま)るだらう...
中原中也 「高橋新吉論」
...どうしてかように自己を箝束(かんそく)する力を具(そな)えているかと思うと...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...四角のものが円きところに箝(はま)らんとするといったが...
新渡戸稲造 「自警録」
...競争と云う訳字を造り出して之(これ)に当箝(あては)め...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...お勢も仕方なく口を箝(つぐ)んで...
二葉亭四迷 「浮雲」
...これを菊五郎に箝めて書いてやりたる作者も大に賞揚せざるべからず...
三木竹二 「明治座評」
...箝(はま)らぬは尤(もっとも)とはいひながら...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...七輪へテンピを載(の)せるのもそのままでは辷(すべ)って困るから四角な木の枠を箝(は)めてこの通りにして使うのだとテンピの使用法を実地に示せば何ほど利益だか知れません...
村井弦斎 「食道楽」
...ちょうどスープ鍋が半分ほどスポリと箝(はま)るようになって上の方に小さな孔(あな)がポツポツ明(あ)いている...
村井弦斎 「食道楽」
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森鴎外 「渋江抽斎」
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森鴎外 「渋江抽斎」
...人間の頭が悪く理窟で固まってしまって「神秘」とか「不思議」とか「超自然」とかいう理窟に当て箝(は)まらない事を片端(かたはし)から軽蔑して罵倒してしまうのを...
夢野久作 「暗黒公使」
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