...――さう云ふ金箔ばかりけばけばしい言葉は...
芥川龍之介 「芸術その他」
...一つの製品を金にするにも金箔を使うのと...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...彼らが金箔つきの強盗や泥棒であっても...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...幾年もの引きつづいた成功によって箔(はく)をつけられたものか...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...郷党が寄ってたかって人間以上に箔(はく)をつける...
中里介山 「大菩薩峠」
...海道という海道を食い詰めている金箔附きなので...
中里介山 「大菩薩峠」
...煙草の錫箔を継ぎ合せて静電場の遮断(シールディング)に用いたり...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...余は紗(しゃ)で金箔(きんぱく)を巻いた弔旗(ちょうき)の頭を思い出した...
夏目漱石 「思い出す事など」
...JUCHHEIMと金箔(きんぱく)で横文字の描いてある硝子戸(ガラスど)を押しあけて...
堀辰雄 「旅の絵」
...其れには金箔を置た猿(やえん)と龍の彫刻(ほりもの)がございまして...
正岡容 「下谷練塀小路」
...その屋の棟に金箔の僅かに残りたる十字架は...
正岡子規 「四百年後の東京」
...この画に金箔は重要な画面の一つの支え重厚な一要素となっているのであって家鴨だけであったら決して効果は出ないし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...古代の作者たちの章節をそっくりそのまま撒きちらして自分に箔(はく)をつけたつもりでおりますが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その術に箔(はく)を付けるための呪文(じゅもん)みたようなものであろう...
山本周五郎 「似而非物語」
...しかしこの行為の形式は金箔付きの泥棒の手先で...
夢野久作 「暗黒公使」
...金箔(きんぱく)付きの...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...箔(はく)がつこうと云うもの...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...金箔摺(はくずり)の紋が...
吉川英治 「山浦清麿」
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