...あるいは箍(たが)の弛(ゆる)んだ桶(おけ)...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...国の箍(たが)が緩んだのである...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...身体を締めつけていた箍(たが)を外した途端にぷうと膨(ふく)れたといったような...
高見順 「如何なる星の下に」
...皆横に打ちつけた長い鉄の箍(たが)で止めてあった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...鉄の箍は一方から他方へ続けざまにうちつけてあった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...真鍮の箍(たが)をたくさんはめた盥みたいなもののまはりに日の丸の小旗がぐるりとたつて...
中勘助 「銀の匙」
...箍(たが)が弛(ゆる)んでいる...
永井荷風 「申訳」
...ドコぞ箍(たが)がゆるんでいればこそ...
中里介山 「大菩薩峠」
...東海竜王(とうかいりゅうおう)から奪った一万三千五百斤(きん)の如意金箍棒(にょいきんそうぼう)を揮(ふる)って闘うところ...
中島敦 「悟浄歎異」
...自由にその金箍棒(きんこぼう)をふるうことが出来たのである...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...――銭形の平次親分も箍(たが)が弛(ゆる)んだね」「何?」「柳橋で殺された芸妓の奴は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...箍(たが)のはじけた桶のやうに手のつけやうの無い笑ひを湛(たゝ)へ乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...会堂の半ばを領するような素晴らしく大きな箍骨(ルーロ)を入れた着物をきてやって来たため...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...丁度むかし箍骨を入れたように...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...日本人の家では床の間へ三百円も五百円もする名画をかけておきながら台所へ往ってみると箍(たが)の嵌(はま)った七厘の下を妻君が破れた渋団扇(しぶうちわ)で煽(あお)いでいるような事もある...
村井弦斎 「食道楽」
...そして鉄の箍(たが)を脱(はず)すように...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...銅(あか)の箍(たが)がかかっていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...背後(うしろ)から鉄の箍(たが)かと思われるような両腕をまわして締めつけた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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