...向象賢は果して沖縄に金の箍をはめました...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...身体を締めつけていた箍(たが)を外した途端にぷうと膨(ふく)れたといったような...
高見順 「如何なる星の下に」
...箍骨(わぼね)で張ったスカートに頭巾帽をかぶった貴婦人の色の褪めた写真を...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...ハ短調交響曲の箍(たが)の飛びぬけをやってるのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もともとおてんばの好きなおちやんは私たちの遊びを垣根ごしに面白さうに見てたが終には自分も出てきて見やう見まねに縄とびや箍まはしなどをやるやうになつた...
中勘助 「銀の匙」
...箍(たが)をはめたのは徳川氏です」「左様...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ緊箍咒(きんそうじゅ)(悟空の頭に箝(は)められている金の輪で...
中島敦 「悟浄歎異」
...そんでも四斗樽(とだる)の太(ふて)え箍(たが)ん處(ところ)むぐつた時(とき)や...
長塚節 「土」
...――銭形の平次親分も箍(たが)が弛(ゆる)んだね」「何?」「柳橋で殺された芸妓の奴は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――錢形の平次親分も箍(たが)が弛(ゆる)んだね」「何?」「柳橋で殺された藝妓の奴(やつこ)は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...へッ」ガラッ八は箍(たが)の抜けた桶(おけ)のように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...箍を嵌めたたあ驚いたなあ...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...ワイヤの箍(たが)ででも...
火野葦平 「花と龍」
...*11ロブロン 腰に箍骨を入れた古風な婦人の衣裳...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...鍛鉄(たんてつ)の箍(たが)でしっかりと締め...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...恰も金箍棒を打ち振ふ決死の孫悟空の凄まじさだつた...
牧野信一 「素書」
...そして鉄の箍(たが)を脱(はず)すように...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...銅(あか)の箍(たが)がかかっていた...
山本周五郎 「青べか物語」
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