...しかし封筒の中にはいっていたのは用箋一枚きりだった...
海野十三 「暗号の役割」
...――実際女房(かない)の言ひつけと、薬の処方箋とは、言葉通りに解釈した方が、男にとつて危険が少かつた...
薄田泣菫 「茶話」
...」前の便箋とはちがう...
太宰治 「正義と微笑」
...書簡箋(しょかんせん)三枚に亘(わた)ってビッシリ一杯と...
橘外男 「雷嫌いの話」
...三葉の書簡箋(しょかんせん)をしずかに卓の上に展べ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...先に来ていた一学生が貰った処方箋を見ながら「また...
寺田寅彦 「さまよえるユダヤ人の手記より」
...私も昔から物を無駄にするのは嫌ひで御座いまして手紙の初めと終りの白い處は切り取つて置きまして附箋其他につかつて居りましたが...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...機械が自然科学の処方箋による通りのメカニズムによって運動するということも無論である...
戸坂潤 「技術の哲学」
...処方箋に「△」の印がついていて...
直木三十五 「死までを語る」
...願書を書くことにきめていた用箋綴りの上にその絵を描きあげた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...又足の腫物がいけないので此の医者に処方箋を貰ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...厳然と詩箋がのべてある...
牧野信一 「極夜の記」
...故竹添進一郎氏の『左氏会箋』一四に引かれた銭の説に今の牛宿の星群は子宮にあって丑宮にあらず...
南方熊楠 「十二支考」
...陸秋実の詩箋は、わたくしは一読過して鈔写するに及ばなかつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...狩谷斎(かりやえきさい)の『箋註和名鈔(せんちゅうわみょうしょう)』にも既に詳(つまびら)かに説いている...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...玄徳が箋葉(せんよう)に筆をとっているのを見ると...
吉川英治 「三国志」
...雲箋(うんせん)に詩を記して立った者がある...
吉川英治 「三国志」
...一枚の画箋はたいへんな物だった...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
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