...名も知らぬ灌木(くわんぼく)の叢生した箇処(ところ)がある...
石川啄木 「札幌」
...十章八節―十二節に似たる箇処を旧約聖書中に求むれば...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...帽子の縁(ふち)の上反(うわぞり)が一箇処垂れると...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...その光は森の幾分開けた箇処を通してここかしこに広く注ぎ始めた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...そこには二三箇処(かしょ)にヤッチャ場(ば)があってそれぞれ人を集めていた...
田中貢太郎 「女の怪異」
...彼は四五箇処ばかり怪しい悲鳴を追っかけたが...
田中貢太郎 「女賊記」
...あがりきった処に一箇処の街燈があった...
田中貢太郎 「白っぽい洋服」
...それにも拘らず溺死者の死体は外に怪しい箇処(ところ)も無いので...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...原文においてだいたい強調の意味をもって斜体活字(イタリック)で印刷されている箇処であり...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...このように諧謔作家としてのディッケンズを示す文章や箇処が綿密な読者には処々に認められるであろう...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...この種の読者が感心する箇処は...
戸坂潤 「思想としての文学」
...何がさて最後に歌論中のただ一箇処に対する長々しき攻撃有之...
正岡子規 「人々に答ふ」
...こういう箇処(自然科学が十八世紀は蒐集の学...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そのよく結び合されていない箇処を修理し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何郷何箇村及び垣内幾箇処などと録している...
柳田國男 「地名の研究」
...しかもこれがただ南北二箇処だけの一致であった場合は...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...これまた越後にも一箇処あって...
柳田国男 「山の人生」
...実はこの噂が一箇処一口ではないために...
柳田国男 「雪国の春」
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