...あるいは書足した箇処もあるが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...『浮雲』に二箇処まで見えるサリーやペインも愛読書であって...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...英訳本と対照するにやはり擅(ほしいまま)に原文を抜いたり変えたりした箇処は少しもなかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...彼は四五箇処ばかり怪しい悲鳴を追っかけたが...
田中貢太郎 「女賊記」
...それからあの出水の箇処に書いたことを私の実際の経験であるやうに誤信してゐる人もあるやうに聞くが...
谷崎潤一郎 「「細雪」回顧」
...星標★を附した箇処の語句には巻末に註を附して...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...どこか一定の箇処の病兆よりも...
豊島与志雄 「立枯れ」
...この二箇処へ出入りして道ならぬ栄耀(えいよう)をなす女らを人々皆後指(うしろゆび)さして...
永井荷風 「桑中喜語」
...「昔し昔しナポレオンの乱にオランダ国の運命は断絶して本国は申するに及ばずインド地方まで悉(ことごと)く取られてしまって国旗を挙げる場所がなくなった所が世界中纔(わず)かに一箇処を残したソレは即ち日本長崎の出島である...
服部之総 「福沢諭吉」
...例へば奈良一箇処(かしょ)につきていはんに...
正岡子規 「俳諧大要」
...あの作品の性質としてゆるがせにされないこういう箇処が割合粗末であった...
宮本百合子 「「愛怨峡」における映画的表現の問題」
...ちょっと不出来な箇処は何度でも縫いなおさせた...
「一本の花」
...作家というものの五体のところどころには不死身の箇処があって...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...一箇処繩で摩(す)られて...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...二箇処の雉子の声はだん/\に接近して...
柳田國男 「家を持つといふこと」
...何郷何箇村及び垣内幾箇処などと録している...
柳田國男 「地名の研究」
...しかもこれがただ南北二箇処だけの一致であった場合は...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...これまた越後にも一箇処あって...
柳田国男 「山の人生」
便利!手書き漢字入力検索