...一箇処のみか二三箇処...
泉鏡花 「活人形」
...あるいは書足した箇処もあるが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...英訳本と対照するにやはり擅(ほしいまま)に原文を抜いたり変えたりした箇処は少しもなかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...神に向って不平を並べし箇処である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...床は数箇処砂地の面から一フートないし一フート半も高くなっていた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...錠を下した箇処はどこも皆...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...それにも拘らず溺死者の死体は外に怪しい箇処(ところ)も無いので...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...原文においてだいたい強調の意味をもって斜体活字(イタリック)で印刷されている箇処であり...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...どこか一定の箇処の病兆よりも...
豊島与志雄 「立枯れ」
...近村へ落雷十余箇処にも及び候事有之...
永井荷風 「榎物語」
...この二箇処へ出入りして道ならぬ栄耀(えいよう)をなす女らを人々皆後指(うしろゆび)さして...
永井荷風 「桑中喜語」
...停留所で電車を待っているとのこと――まるで一個のルウス・ジュッドが同時に何箇処にも現れている有様で...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...例へば奈良一箇処(かしょ)につきていはんに...
正岡子規 「俳諧大要」
...私の注意する箇処を見ていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...作家というものの五体のところどころには不死身の箇処があって...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...一箇処繩で摩(す)られて...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...しかもこれがただ南北二箇処だけの一致であった場合は...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...実はこの噂が一箇処一口ではないために...
柳田国男 「雪国の春」
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