...名も知らぬ灌木(くわんぼく)の叢生した箇処(ところ)がある...
石川啄木 「札幌」
...一箇処のみか二三箇処...
泉鏡花 「活人形」
...封印の代りに指貫(ゆびぬき)で幾箇処も封緘してあった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...床は数箇処砂地の面から一フートないし一フート半も高くなっていた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...短剣が私の肩を檣に突き刺している箇処は...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...その光は森の幾分開けた箇処を通してここかしこに広く注ぎ始めた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...三郎の泣き泣き指す箇処を見て事のなりゆきをさとった...
太宰治 「ロマネスク」
...そこには二三箇処(かしょ)にヤッチャ場(ば)があってそれぞれ人を集めていた...
田中貢太郎 「女の怪異」
...あがりきった処に一箇処の街燈があった...
田中貢太郎 「白っぽい洋服」
...原文においてだいたい強調の意味をもって斜体活字(イタリック)で印刷されている箇処であり...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...近村へ落雷十余箇処にも及び候事有之...
永井荷風 「榎物語」
...この二箇処へ出入りして道ならぬ栄耀(えいよう)をなす女らを人々皆後指(うしろゆび)さして...
永井荷風 「桑中喜語」
...「昔し昔しナポレオンの乱にオランダ国の運命は断絶して本国は申するに及ばずインド地方まで悉(ことごと)く取られてしまって国旗を挙げる場所がなくなった所が世界中纔(わず)かに一箇処を残したソレは即ち日本長崎の出島である...
服部之総 「福沢諭吉」
...例へば奈良一箇処(かしょ)につきていはんに...
正岡子規 「俳諧大要」
...前の本の或箇処はこの本で一層はっきりとされるし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私の注意する箇処を見ていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...外部の事情から全面の展開のひかえられている箇処もあるけれども...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...近世では十数箇処あって...
柳田国男 「山の人生」
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