...彼の筺底(きょうてい)の古写真は体と不吊合(ふつりあい)に頭の大きい...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...之を聖体の器と筺とに蔵せよとの神慮であつた...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「法王の祈祷」
......
高村光太郎 「智恵子抄」
...忰の筺(かたみ)の品を二品ほしいと仰ゃるんで...
徳田秋声 「躯」
...開かれざる書筺(しょきょう)と洋籍の棚(たな)は片すみに排斥せられて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...筺底(きょうてい)から出して見ると...
夏目漱石 「『吾輩は猫である』中篇自序」
...紅皿と筆をお松の手筺(てばこ)に入れたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...忽(たちま)ち愛(あい)ちやんは洋卓(テーブル)の下(した)に在(あ)つた小(ちひ)さな硝子(ガラス)筺(ばこ)に眼(め)がつきました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...ながい年月(としつき)そっと秘めてきた心の手筺(てばこ)ともいえよう...
山本周五郎 「菊屋敷」
...それを脇へ直して扇筺(おうぎばこ)を取る...
山本周五郎 「日本婦道記」
...ときおり美しい貼交(はりま)ぜの香筺(こうばこ)とか...
山本周五郎 「日本婦道記」
...机の上の文筺(ふばこ)から鋏(はさみ)を取り...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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