...まず筮竹をがらがらとやって算木をならべ...
犬田卯 「錦紗」
...筮竹(ぜいちく)の包とを取った...
直木三十五 「南国太平記」
...老人は筮竹を二つに分けて一本を左の小指に...
中里介山 「大菩薩峠」
...算木(さんぎ)筮竹(ぜいちく)も取りのけられて見えない...
中里介山 「大菩薩峠」
...算木(さんぎ)と筮竹(ぜいちく)を見るのが常であった...
夏目漱石 「思い出す事など」
...右の手に筮竹(ぜいちく)のような物を持って...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...彼の神祕な筮竹を探りながら...
萩原朔太郎 「易者の哲理」
...占ってやれ」と自ら苦しみながら筮竹を握って自分自身の運命を占うの可笑し味があった...
正岡容 「我が圓朝研究」
...筮竹(ぜいちく)...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...石段の下で例によつて筮竹こそ持たないが...
室生犀星 「はるあはれ」
...浴衣がけの大胡座(おおあぐら)で筮竹(ぜいちく)を斜(しゃ)に構えて...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...左手に握った筮竹を幾本かずつ数え出した...
横光利一 「馬車」
...紳士はまた直ぐ岩の上へ這い上って筮竹を持って漢語混りに饒舌り出した...
横光利一 「馬車」
...学者は急に筮竹で膝を打って...
横光利一 「馬車」
...静かな部屋に端座して筮竹をとらねばならぬが...
横光利一 「馬車」
...出来る限り精神を筮竹に籠めて割ろうとしたが...
横光利一 「馬車」
...筮竹(ぜいちく)をとりあげて一本を端へのぞき...
吉川英治 「江戸三国志」
...そして筮竹(ぜいちく)をひたいにあてて...
吉川英治 「新・水滸伝」
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