...斑岩の大岩小岩が筮木(ぜいぼく)を乱したように崩れかかっている急渓谷...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...しか陳ずればプリアモス、神の姿の王は曰ふ、『我の行かんと念ずるを止むる勿れ、城中に不吉の言を吐く勿れ、汝はわれを諫め得ず、地上に生ける人間のあるもの、我に命じなば、 220即ち僧侶、卜筮者、あるは巫人の言ならば、之を虚誕と觀じ去り、我れ其言を受けざらむ、されども耳に聞きたるは神女の言葉、しかも目は彼を眺めり、いざ行かむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...『馬車』のなかで占筮の講義を長々とやってる横光利一の気持とは...
豊島与志雄 「愉快な話」
...筮に關係した占とか卦とかの字は總て卜の字に從ふてゐるのであつて...
内藤湖南 「易疑」
...卜筮・雜占・形法も五行に合せた...
内藤湖南 「支那目録學」
...恐らくこれは卜筮家の記録が根本だらうと思ひます...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...卜筮家としては、自分の家の職務で卜つたけれども、あたらなかつたといふことを書く必要はない...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...そして、机の上へ、算木を陳べて、幾度か裏返したり、表へ向けたりしてから、筮竹を頂いて、数えてみた...
直木三十五 「南国太平記」
...」と易者は仔細(しさい)らしく眼を閉じて再び筮竹を数え算木を置き直して...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...いま易筮(えきぜい)を終って次に舶来(はくらい)の拳銃を取り出すという人であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...算木(さんぎ)と筮竹(ぜいちく)を見るのが常であった...
夏目漱石 「思い出す事など」
...運命を占筮されてゐるのである...
萩原朔太郎 「宿命」
...いずれ筮法を習いに行くからには...
横光利一 「馬車」
...他人が筮法を習うのをそんなに不愉快に思うのならそれなら此の信者と学者の娘との間には...
横光利一 「馬車」
...机の上には算木と筮竹の置いてある傍に...
横光利一 「馬車」
...ただ大道易者のやるように筮竹を割り...
横光利一 「馬車」
...自分で卦(け)を立てて見たらいいだろうにさ」「その判断なら筮竹(ぜいちく)はいらない...
吉川英治 「江戸三国志」
...筮竹(ぜいちく)はないが宅助の眼易(がんえき)というやつで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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