...婦(おんな)でト筮(うらない)をするのが怪しいのではない...
泉鏡花 「絵本の春」
...とト筮(うらない)ごときは掌(たなごころ)である...
泉鏡花 「絵本の春」
...昨日の一件をこの卜筮者にまで述べたてたのであった...
犬田卯 「錦紗」
...斑岩の大岩小岩が筮木(ぜいぼく)を乱したように崩れかかっている急渓谷...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...卜筮(ぼくぜい)...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...老人は筮竹を二つに分けて一本を左の小指に...
中里介山 「大菩薩峠」
...筮師は公の前を退くと直ぐに倉皇として國外に逃れた...
中島敦 「盈虚」
...もっとも金を払って筮竹(ぜいちく)の音を聞くほどの熱心はなかったが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...筮竹(ぜいちく)を揉(も)んだり数えたりした後で...
夏目漱石 「門」
...筮竹(ぜいちく)でも買つて來るとしようか」八五郎が投げたことを言つても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...運命を占筮されてゐるのである...
萩原朔太郎 「宿命」
...左手に握った筮竹を幾本かずつ数え出した...
横光利一 「馬車」
...無念無想で最後の力を腹に込めて筮竹を裂くと...
横光利一 「馬車」
...自分で卦(け)を立てて見たらいいだろうにさ」「その判断なら筮竹(ぜいちく)はいらない...
吉川英治 「江戸三国志」
...――徳川万太郎はあらましこんなところを告げて大道易者馬春堂の一筮(ぜい)を乞いました...
吉川英治 「江戸三国志」
...算木と筮竹(ぜいちく)さえ風呂敷にして首へ巻いていれば...
吉川英治 「江戸三国志」
...好きな筮卜(ぜいぼく)をとって...
吉川英治 「新・水滸伝」
...筮竹(ぜいちく)の前に...
吉川英治 「春の雁」
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