...直ちに之を口實として鎭壓策を講ずるのです...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...それで政府ではこの対策を講ずる必要に迫られ...
石原純 「ルイ・パストゥール」
...時ありて梁山泊の豪傑連が額を鳩(あつ)めて密(ひそか)に勢力拡張策を講ずるなど随分変梃来(へんてこ)な事ありてその都度提調先生私(ひそ)かに自ら当代の蕭何(しょうか)を以て処(お)るといふ...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...直ちに善後策を講ずるであろう」「とにかく無法にも程がある...
海野十三 「海底都市」
...適当の対策を講ずるつもりで居(お)りましたが...
太宰治 「新ハムレット」
...○国や△国よりも強い天然の強敵に対して平生から国民一致協力して適当な科学的対策を講ずるのもまた現代にふさわしい大和魂の進化の一相として期待してしかるべきことではないかと思われる...
寺田寅彦 「天災と国防」
...匹夫は交を結ぶに難く特徴なき都市は永住の策を講ずるに適しない...
永井荷風 「十年振」
...私たちは船宿へ帰って万一破損の弁償金を請求されたらどうしようかとその善後策を講ずるために...
永井荷風 「日和下駄」
...私達は船宿へ帰つて万一破損の弁償金を請求されたらどうしやうかと其の善後策を講ずる為めに...
永井荷風 「水 附渡船」
...皆既直前の一番大切な時にそのようなことの必ずないように万全の策を講ずるとすれば...
中谷宇吉郎 「英国日食班の印象」
...何らの対策を講ずる必要もなく...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...その善後策を講ずるために...
堀辰雄 「三つの挿話」
...何でも早く本人同士を引離して緩々(ゆるゆる)善後策を講ずるに限るとこういわれるのだ...
村井弦斎 「食道楽」
...道切り注連繩張(しめなわは)りなどの防衛策を講ずる例も少なくない...
柳田国男 「年中行事覚書」
...彼らはあわてながらも対策を講ずるに急だった...
吉川英治 「三国志」
...万一危険が迫った際に緩和策を講ずることができると考えたからである...
和辻哲郎 「鎖国」
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