...水色の西洋封筒で...
宇野浩二 「質屋の小僧」
...地底の大洋径一メートルの鉄の円筒が水上二尺ほどにのびたとき...
江戸川乱歩 「影男」
...縞銘仙(しまめいせん)の筒つぽの着物を着たここの主人が蒼白(あをじろ)い顔を現して操作を行ふ...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...光るほどに純白の封筒である...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...封筒の天地にも金色のギザギザで輪郭が取ってある...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...齊昭はペルリの退帆が六月十二日、プーチヤチンの來航が七月十八日、これは墨夷と魯戎の間に默契があるにちがひないから、「以夷制夷論」など危險だと喝破して、それを打ち破つたから、漸く前記の方針が一決して、筒井、川路の江戸出發が十月下旬となつたのである...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...彼はゆるゆる手紙を封筒へ納めてから...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それから庄吉は小母(おば)さんの側で糊をして内職の封筒をはった...
豊島与志雄 「少年の死」
...これと相対(あいたい)して帯長き振袖(ふりそで)の少女立ちながら袂(たもと)重げに井筒の上に片手をつき前身を屈して同じく井の底を窺(うかが)ひたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...その封筒が部屋のすみの新聞紙の下から出て来た...
中島敦 「斗南先生」
...太平洋の上をとんでいる旅客機も、胴体は円筒形で、あの円筒の直径は、二間足らずである...
中谷宇吉郎 「宇宙旅行の科学」
...「お前が五貫目もある竹筒を担ぎ出したのでないことは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...両端は直径二尺位の円筒だが...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...素人でも今の通りなアイスクリームをモット早くモット上等に拵えようと思(お)もえば毛布を蒙せないで茶筒の頭を片手ででも両手ででもグルグルと根気よく廻転(まわ)すのです...
村井弦斎 「食道楽」
...白い封筒の中味はありふれた便箋(びんせん)でしたが...
夢野久作 「少女地獄」
...無色透明の液を一筒...
夢野久作 「人間レコード」
...筒へ口火を落した瞬間に...
吉川英治 「銀河まつり」
...煙草入れの筒(つつ)と一緒に抜いた心当たりという一句に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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