例文・使い方一覧でみる「筐」の意味
スポンサーリンク...何か筐（はこ）を隠してゐるのは... 
芥川龍之介 「好色」
...彼の筐底の古写真は体と不吊合に頭の大きい...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...手筐（てばこ）の底に祕（ひ）め置きし瀧口が送りし文...
高山樗牛 「瀧口入道」
...本能的に枕元の手筐を見ると...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...寝間の床下に埋めて置いた」「――――」「その手筐は公儀役人に没収されたが...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...命がけで持って来たらしいこの手筐を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前さんはどうするつもりなんだい」「私はこの桐の空筐だけ持って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...驚いた女があるものですね」「手筐を預つて見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...直ぐ來て下さい」「どうしたんだよ」朱塗の手筐（てばこ）は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小さい手筐（てばこ）の中にいつぞや平次に見せた紅皿の外に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...紅皿と筆をお松の手筐（てばこ）に入れたのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...四邊をキヨロキヨロ搜して、手筐の中、唐櫃の中を覗きましたが、御朱印が其の邊に落ちてゐる筈もなく、平次が心配したやうに、守隨（もりずゐ）家に取つては此の上もなく大事な品が、何時の間にやら盜み去られてゐたことは疑ふ餘地もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御父樣の手筐（てばこ）から鍵の束を取出し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二階に据えた樫（かし）の大唐櫃から取り出した桐の手筐の中には...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...物言わぬ夫の遺筐（いきょう）を...
宮崎湖処子 「空屋」
...初の書は猶伊沢氏宗家の筐中に留まり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蒼夫さんの家の筐（はこ）に滿ちてゐる...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...黙然と考えこんでいる袁術の眸の前へ――伝国の玉璽の入っている小筐をうやうやしくささげて出した...
吉川英治 「三国志」
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