...筏に組んで来た木材を金に換える...
芥川龍之介 「長江游記」
...じゃあ筏の方を急ごう...
海野十三 「恐竜島」
...ラツールさん」玉太郎は筏の上にのびあがり...
海野十三 「恐竜島」
...直ちに舟筏に接す...
大町桂月 「金華山」
...大八車でも杉の大筏でも...
中里介山 「大菩薩峠」
...永久に筏を発見することは出来なかった...
久生十蘭 「海難記」
...筏には百四十五名(アルマン・グラヴィエルの「亜弗利加沖難破の真相」では百四十七名)の人員が乗っていた...
久生十蘭 「海難記」
...筏に縋りつくものは指を断ちきって海に突きやった...
久生十蘭 「海難記」
...筏の人員は肉屋の仕事に没頭した...
久生十蘭 「海難記」
...筏の上では、男の子の鮎子さんが、蟇(ひきがえる)のように筏にしがみついて頑張りつづけている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...浮筏(ラドオ)のそばを通り過ぎるころは...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ロープや繩梯子に縋って喊声をあげながら筏へ飛び移ったが...
久生十蘭 「ノア」
...帆綱に乾燥人肉の小間切れを吊した血だらけの筏を...
久生十蘭 「ノア」
...筏はあまり厖大で操縦に困難だ...
久生十蘭 「ノア」
...式が済むと一斉に件(くだん)の筏の縄を切る...
山本笑月 「明治世相百話」
...「何か吠えておりまする」筏の上で...
吉川英治 「上杉謙信」
...「いま孔明が、上流に多くの筏(いかだ)を浮かべ、北原(ほくげん)を攻めそうな擬勢を作っているが、虚を見て、筏を切り流し、それに積んだ松柴と油をもって、わが数条の浮橋を焼き払うつもりに違いない」司馬懿(しばい)はこういって、夏侯覇(かこうは)、夏侯威に何事か命じ、郭淮(かくわい)、孫礼、楽(がくりん)、張虎などの諸将へもそれぞれ秘命を授けおわった...
吉川英治 「三国志」
...河も燃え、筏も燃え、人間も燃えた...
吉川英治 「新書太閤記」
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