...今更弁解など云える筋合いのものでもあるまい...
上田広 「指導物語」
...一体あの女幽霊はどういう筋合いのものか...
海野十三 「四次元漂流」
...それは内政上の事柄だから日本政府のとやかく言うべき筋合いではない...
高見順 「いやな感じ」
...あなたからお小言を頂く筋合いはありません...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...「別にあなたとお話をする筋合いもないはずと存じますがな...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...こうして飯綱権現へ願をかけてみようとする筋合いは読めないことでもないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう一人も二人も清澄村の茂太郎なるものが存在してはならない筋合いもないのだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...この水量が一滴でも増加すべき筋合いのものではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...父の伊太夫を悩まさねばならぬ筋合いは全くないのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...同じような筋合いになるでありましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...内情を知られる筋合いはない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...文句を言える筋合いじゃない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...だってメアリが病人の寝室に入り浸る筋合いはないもの...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...今更問いただすべき筋合いのものでもなかった...
本庄陸男 「石狩川」
...しかし襟半から手を廻わいて蔵元屋の娘を毒殺するというような筋合いは...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...附け狙われるような筋合いは一つもないが……やはり最前の若侍が真実からの礼心であろう……...
夢野久作 「斬られたさに」
...生蕃小僧から怨まれる筋合いなんか一つもないばかりでなく...
夢野久作 「二重心臓」
...無下(むげ)に連れ戻る筋合いはない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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