...」藤左衛門は、こう云って、伝右衛門と内蔵助(くらのすけ)とを、にこにこしながら、等分に見比べた...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...しばらくの間私と絵とを等分に見くらべていたが...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...舞台の小春とを等分に眺めた...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...主人の顔と食卓の上を等分に見ながら...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...双方へ向けて等分に話をした...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...支配人と平次の顏を等分に見上げました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御用だそうで――」平次と久三郎へ等分に挨拶したのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...越智氏は姉娘の槇子の方にも妹娘の麻耶子(まやこ)の方にも等分に愛嬌をふりまくので...
久生十蘭 「キャラコさん」
...等分に四つに切って貰い...
久生十蘭 「魔都」
...等分に眺めた彼は「馬鹿奴...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...二人の顔を等分に見渡して...
牧野信一 「毒気」
...彼等を等分に眺め乍ら...
宮本百合子 「斯ういう気持」
...それから鮎の甘露煮(かんろに)は先ず鮎を白焼にしておきまして酒と湯と等分にしたもので二時間以上弱い火にかけて湯煮ます...
村井弦斎 「食道楽」
...どのような」赤猪口兵衛は舌なめずりをして二人の顔を等分に見比べた...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...また義通の方へも等分に向って...
吉川英治 「江戸三国志」
...等分にうなずいて...
吉川英治 「三国志」
...彼の浮かない横顔と舞台の方とを等分に見つつ...
吉川英治 「私本太平記」
...私の顏と傘とを等分に見比べながら...
若杉鳥子 「烈日」
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