...お敏と荒物屋のお上さんとを等分に見比べて...
芥川龍之介 「妖婆」
...女は男のお世辞とお菓子とを等分に好くと思へば間違(まちがひ)はない...
薄田泣菫 「茶話」
...舞台の小春とを等分に眺めた...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...暫くは二つの間へ等分に眼をくれながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...心棒と兄の顔を等分にみながらニヤニヤと笑つた...
中原中也 「耕二のこと」
...そうして自分の鼻から出る青い煙と兄の顔とを等分に眺めていた...
夏目漱石 「行人」
...ことさらに平気と愉快を等分に加味した顔をして「それは面白いでしょうしかし……」「御勉強で御忙しいでしょうが今度の土曜ぐらいは御閑(おひま)でいらっしゃいましょう」とだんだん切り込んでくる...
夏目漱石 「自転車日記」
...支配人と平次の顔を等分に見上げました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御用だそうで――」平次と久三郎へ等分に挨拶したのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...」私は二人の顔を等分に見詰めた...
牧野信一 「鬼涙村」
...私と御面師の顔を等分に凝つと睨めてゐた...
牧野信一 「鬼涙村」
...笑ひ顔で彼と女とを等分に眺めた...
牧野信一 「父を売る子」
...別にサラダ油と西洋酢と等分に交(ま)ぜて塩胡椒を加えた中へ今の菜を細かく刻んで和(あ)えてパンの間へ挟みます...
村井弦斎 「食道楽」
...栄二とさぶを等分に見てきいた...
山本周五郎 「さぶ」
...二人の顔を等分に見遣りながら...
夢野久作 「名娼満月」
...ひたと二人へ等分に向けた...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀吉は眼をうつして傍らにいた堀久太郎秀政と秀勝とを等分に見てからこう云い出した...
吉川英治 「新書太閤記」
...三人に等分に分けてやってください...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??